カンボジアでは、最初に18歳以上の成人、次に13以上17歳まで、次に6歳からと次々にワクチン接種の年齢幅を引き下げているが、最初の段階の18歳以上の成人向けの予防接種プログラムが今年2月10日にSinopharmワクチンの投与により開始されて以来、対象人口の成人には16万人以上の人が未だワクチン未接種のままであるという記事をKhmer Timesが21日、掲載した。
記事によれば、現在までに、9月20日までにワクチン接種を受けた成人の数は9,833,468人で、少なくとも1回のワクチン接種を受け、合計8,966,117人がCOVID-19に対して完全にワクチン接種されている。成人のワクチン接種総数は98.33%になり、ワクチン未接種の残りはとらえどころのない166,532人になると数値上では言われる。(下に掲載グラフとは異なる)また、次のワクチン:Sinopharm、Sinovac、AstraZeneca、Johnson&Johnsonなど、合計72,110人がワクチンを接種する資格がないと見なされているという。
記事中の数値に疑問有り
少なくとも1回のワクチン接種を受けた人のうち、両方のワクチンを完全に接種された人は4,505,994人と記事にあり、この記事ソースのKhmer Timesの記事内容でも数値上で合わない点や疑問がある。またKhmer Timesは、日々の保健省の公式発表の記事では、毎回のように下の「World Dataのグラフ」を掲載している。下の棒グラフがカンボジア成人(18歳以上)のワクチン接種率の実態に近いのだろう。
実際には、ワクチン接種は増加しているが、18歳以上の成人にワクチン未接種者や2回目の接種が終わっていない人がかなりいる、という趣旨の記事であろう。