プノンペン都内で権力者か富裕層かに雇われたボディーガード4人が、ボスのロールスロイスの車間スペースを侵害したとモーターバイクの2人を襲撃し暴行(蹴ったり罵ったりする)を働いた光景が7月12日、ソーシャルメディアで話題になったことを受け、公的な謝罪に追い込まれた。
まさに「虎の威(い)を借りた狐の類である」。SNS上で誰が観ても、この種のボディーガードやその雇用者、初犯とは思えない横暴そのもの、として話題になったのだろう。まさに街中のヤクザ者の横暴であったようだ。
SNSで話題となった後、プノンペン都警察は動画を確認、その後捜索を実施し、暴行した4人のボディガードを特定した。
身元が特定された後、7月13日、治安計画担当副長官のブン・ソシカ少将は尋問のために4人を召喚した。
身元が特定された4人は次のとおりです。
ミン・ソチート、37歳、
ケオ・ソバンノラ、34歳、
ソップ・チャントゥ、30歳
プノンペン都警察の前で、4人は上司を守るために後ろに同乗していた、と語ったという。
ボン・ケン・コン地区を出た後、彼らは国道2号線の近くにいたが、交通量が多かったため、バイクが近接して上司の車を侵害していると誤って認識した。その後バイクの乗員にいちゃもんを付け、口論になり、暴行に及んだという。
上記の高級車所有者のボディーガードたちの横暴さは、路上で一般の人々や、事件を直接目撃したカンボジア人やSNSで大きな反響を引き起こした。要は、イチャモン付けと一方的な暴行と、目撃されたのである。
そのため、上司の意向か、または反省か、自分たちが犯した過ちの全てを認め、彼らは国民に理解と寛容を求め、このようなことを二度と起こさないように善良な市民として自らを変えることに努めると約束したという。
被疑者4人は、警察当局の前で次のような契約書に署名した。
1. 私たちは当局に対し、誠実かつ真実を持って回答しました。嘘はありません。
2. 私たちは二度とこのような過ちを犯さないことを約束します。他人の権利を侵害したり、交通問題を起こしたりした場合は、法律に従って罰せられます。
3. 私たちは当局が必要とするときはいつでも当局に協力するよう求めます。
4. 翌日、当局が私たちに来て説明するよう要求した場合、私たちは当局の必要に応じていつでも出廷したいと考えています。真実でない場合に備えて、当局の前で証拠として右の指を指印したいと考えています。
という。
だが、報道を見る限り、車には上司というロールスロイスの所有者が車に同乗していたようであるが、所有者の氏名、地位に関する言及はない。彼は、事件時及びその後、何をしていたのかが気になるところである。
掲載写真:プノンペン警察