日本でも昭和の初め頃まで農作業の最中の女性が産気づき、畑の桑の木に捕まりながら出産したという話はごく普通にあった。そこまで酷使するとはというのは誤解で、田舎の主婦には身体が動かせるうちは作業にでたもので、一人家に残されるより作業にでれば両親兄弟姉妹や近所の女性たちも近くにおり、かえって安心なのだ。そんな昭和前期を思い出させるような人情溢れる記事があった。
27日、ラタナキリ州カウンモアム地区Trapaing Chres自治区の道端で産気づいた女性(23歳)に気づいた近くの女たちが駆け付け、道端で彼女が赤ちゃんを出産するのを手伝った。
出産したHeng Srey Neathさんと彼女の赤ちゃんは、かけつけた地区保健看護師によって地区保健センターに無事に連れて行かれたという。
その日、Heng Srey Neathさんは夫に陣痛を訴え、午後4時30分ごろ、夫がバイクにNeathさんをバイクに乗せ地区の保健センターに駆けつけているところNeathさんが産気づき、夫がすぐにバイクを止めた。たまたま通りかかったトラパイング・クレスコミューン副警察署長:ベン・ヘン大尉は、Neathさんが赤ちゃんを出産しようとしていることに気付き、すぐさまNeathさんの出産を助けようと近くの女性たちに呼びかけたという。そこでカウン・モアム地区トラパイン・クラホルム自治区住む農村の女性の助けを借りて、カウン・モアム地区は彼女の赤ちゃんを道端で赤ちゃん無事に出産したという。<ああ、まだ田舎には人情が残っている。>
*掲載画像:Khmer Times