ラオス政府とサナカム水力発電プロジェクトの開発者は、プロジェクトの影響評価を拡大し、684メガワットのダムからの潜在的な悪影響を軽減するための追加の対策を提案するよう求められた。
メコン委員会フオーラム ラオスのメコン川ダム計画に懸念を表明
11月24日、パークセー、シェムリアップ、バンコク、ハノイで開催されたメコン川委員会(MRC)が主催する地域フォーラムとオンラインで、約200人の参加者がプロジェクトへの懸念を表明しました、とカンボジアのメディアが伝えている。
メコン委員会(MRC)のプレスリリースによれば、「そうした懸念を意味のあるものにするために、潜在的なプロジェクトへの悪影響について事前の協議を行うことを推奨している」と述べている。
同ダム計画は、サナカムダムと称し、その費用は20億7300万ドルと推定され、そのうち2770万ドルは、環境および社会の緩和策と監視プログラムに割り当てられます。同発電所のダムは、首都ビエンチャンの北約155km、タイ北東部のルーイ州のタイとラオスの国境の上流約2kmにある、ラオスのザヤブリ州とビエンチャン州の間に位置することが予定され、2028年に稼働する予定で、高さ58m、長さ350mのダムで、12基のタービンで構成され、それぞれが57MWの電力を生むと発表されている。同プロジェクトは、主に水力開発を中心とした、2030年までに約20GWの電力を近隣諸国に輸出するというラオス政府の計画の一部である。
メコン委員会(MRC)事務局のCEOであるAnPichHatdaは、「Sanakhamプロジェクトの強力な緩和策はこれまで以上に重要です」と述べ、同氏は、「通常は局所的な建設活動と影響が国境を越えた影響を与える可能性がある」と語った。
また、ラオス政府・天然資源環境省の副大臣であるBounkhamVorachitは、フォーラムへの開会の辞で、ラオスは利害関係者のコメントや提案を歓迎すると述べている。
*メコン委員会(MRC):1995年に設立された政府間組織であり、カンボジア、ラオス、タイ、ベトナムの政府と直接協力して、共有水資源とメコン川の持続可能な開発を共同で管理していまる。
掲載写真:サナカム水力発電プロジェクトの完成構想図 画像:Khmertimesより