「メコンの幽霊魚」として形跡が途絶えて、まもなく20年近く経っった希少種が再び姿を現したと22日(火)のニュースとして中国・国営新華社が報じています。
その報道によると、カンボジア農林水産省・水産局が率いる国際科学者チームにより、カンボジア水域で、なかなか見つからなかった「オオサケゴイ(Aaptosyax grypus)」を再び発見したという。
この珍しい魚は鉤状の顎と鮭のような体を持つ鯉(こい)の一種で、2005年以降生息確認記録されていなかった危惧種で、2020年から2023年の間に捕獲された3匹の巨大な鮭のような鯉の存在を確認したと発表している。これは絶滅危惧種としては重要な確認である。
「オオサケゴイの再発見は、この種だけでなくメコン川の生態系全体にとって希望の兆しだ」、「メコン川の生態系は地球上で最も生産性の高い川で、年間200万トン以上の魚を生産し、その価値は100億ドル以上に上る」ととカンボジアのスバイリエン大学の主任研究員ブニェス・チャン氏は語っている
この再発見の結果、カンボジア水産局はオオサケゴイを保護対象種リストに追加したという。
掲載写真:中国の国営新華社 Khmer Times転載