本サイトの愛好者の方は覚えていらっしゃると思いますが、昨年暮れの27日の「日本だけがベトナムの国際線再開計画に対応 これって皮肉?!」という記事、カンボジア人の持つある種の嫌らしさ、卑しさが滲み出た見出しで、これって意外でもなくカンボジア人の見栄っ張りというのは本来の誇りの意味とは無縁な虚勢が多い。
同記事の5日後の1月1日には「1日、ホーチミンより直行便がプノンペン空港に到着」という記事が出る。そして10日まで、ざっと見てオミクロン株感染の拡大以外に、パッとした記事がない。観光省は例の如くアドバルーン記事を打ち上げるげ、国内観光は増えたといっても観光業界が期待する回復にはいたらない、となると「タイも観光業界は落ち込み、おなじくカンボジアも回復に時間がかかる」といった他国の困難を引き合いに出した記事になる。隠しようのない実態を他国も同じかもっと大変だといった見出し記事を掲載する。
10日には「ベトナム航空は週に4回カンボジアに飛んでいます」という見出し記事が出てその内容を読んでみると、「フラッグキャリアのベトナム航空は…カンボジア(4)」といったもので、9割以上がベトナム国際線再開状況のベトナム国内メディア・ニュースのコピペである。
これって何?昨日は、「日本は後方からフンセン首相のミャンマー外交指示」といった記事を載せているが、本当かい?単なる在カンボジア三上日本大使の外交辞令挨拶を都合よく拡大解釈していない?と本サイトでは記事としてアップしなかった。
いずれもKhmer Times 英語版に拠っている。
*下記の記事を参照してください。
さて「ベトナムの民間航空局によれば、カンボジア、米国、日本、シンガポール、タイ、台湾(中国)、大韓民国(RoK)の7つの国と地域は、通常の国際路線を再開する計画に関するベトナムの提案に同意している。
同局の統計によると、1月1日からの定期国際線の再運航後の最初の7日間で、ベトナムへの乗客数は7,847人で合計64便でした。(ではカンボジアは何便?)これらのうち、18の商用便、25の「コンボ」便、21の専門家と観光客向けの便があります。
フラッグキャリア(ナショナルキャリア)のベトナム航空は、米国(週4便)、日本(3)、RoK(2)、台湾(1)、シンガポール(2)、タイ(2)、およびカンボジア(4)からベトナムへの乗客を運ぶために定期的な商用便を再開したと述べた。
またベトナム航空はオーストラリアへのフライトを再開する予定です。オーストラリアでは、ベトナム新年(Tet)期間に帰国することを目指すベトナム人駐在員の需要の高まりに対応し、他の航空会社を通じて運航する国際航空会社による市場支配のリスクを防ぐことが期待されている。ベトナム運輸省は、RT-PRC検査、健康宣言、ワクチンパスポートなど、国際線到着時のCOVID-19予防および管理作業に関連する手順を処理するよう、政府に関連省庁に指示することを提案したという。」
以上の記事邦訳であるが、既に昨年、タイ(10月1日~)に倣って原則「隔離無し」の外国人観光客を受け入れ始めたカンボジアだが、12月には国内の旅行代理店協会から観光客の予約は一件もない、と言われている。そこにオミクロン株が入国検疫で急増である。
ベトナム航空がホーチミン線だけという寂しさだが、再開されただけでもカンボジアには御の字である。ものをもらった時だけの大袈裟な感謝なんて! 12日現在、いったい中国大陸以外にいくつの民間航空便がプノンペン空港に到着し、それぞれ週何便あるの?そうした国内では欠かせない情報すら報道がない。例え政府系であろうと、独立系であろうと冷静に隣国と比較した情報こそがメディアの使命である、と思わざるを得ないが、無理?
掲載写真:イメージ Kmer TimesがVietnam メディアより転載。