
ベトナム外務省は16日(木)、隣国カンボジアのサイバー国際犯罪組織の被害に遭ったり、詐欺に遭ってそこで働かされたりしたベトナム国民を保護するための継続的な取り組みについて報道陣に最新情報を伝えた。
同省のファム・トゥー・ハン報道官はハノイでの定例記者会見で、「カンボジアにおける詐欺的な犯罪行為と強制労働の複雑な展開の中、ベトナムを含む各国は国民の権利と利益を保護するために積極的な行動をとっている」と述べた。
ハン外務省は、ベトナムの国民保護活動の有効性を高め、カンボジアや地域内の他の地域における組織犯罪やハイテク犯罪とより効果的に戦うために、関係する協力メカニズムを確立するためにパートナー諸国と積極的に協議を行っていると、報道陣に語った。
「同時に、外務省はカンボジアに駐在するベトナム代表団に対し、状況を継続的に監視し、相応の対策を講じ、国内外の管轄当局と緊密に連携し、国民保護措置を効果的かつ迅速に実施するよう指示した」と報道官は述べた。
カンボジア当局が最近詐欺事件の捜査でベトナム人8人を拘束したことに関して、外務省は、カンボジア駐在のベトナム代表部が事件を確認するためカンボジア当局に積極的に連絡を取ったと述べた。
「彼らはまた、カンボジア側に対し、ベトナム国民の安全と安心、生活環境を確保し、初期身元確認手続きを調整するよう要請した」と同報道官は述べている。
外務省は、関係部局および代表団に対し、ベトナム国民の速やかな帰国のために必要な領事手続きを行うため、国内機関およびカンボジア当局と緊密に協力するよう指示した。
ハン氏によれば、今後数日中にベトナム人33人がカンボジアから帰国する予定だという。
ベトナムが主張するカンボジア国内の国際詐欺拠点潰しに対する他国との協力関係の構築気運が高まっていること示している。
ミャンマーと中国国境沿いの国際詐欺拠点やミャンマーとタイ国境沿いの国際詐欺拠点潰しも中国とミャンマー反政府組織が実効支配する地域で中国から強い圧力から行われたもので、詐欺拠点の多くがカンボジアに逃れたことを各国が把握しており、対中国マフィアの国際詐欺拠点への各国の協力による圧力はますます高まっている。
掲載写真:ベトナム国営通信の報道をKhmer Timesが転載

