プレイベン 起原を6世紀に遡る2つの古代遺跡を修復

プレイベン州当局は、文化省と協力して、地元の観光客の関心が低下する中、6世紀に(起源を持つ)2つの古代寺院遺跡の保存活動をしている。州文化局長:Ouk Seryvuthは昨日、州全体が非常に古い寺院遺跡が残っているが、基礎構造のいくつかは既に消滅していると述べた。こうした修復・保全はコロナ後を見据えた観光資源の保護活動の一環でもある。

古代の2寺院遺跡は、プレ・アンコール期に建設起原を持つプレアヴィヒアチャンとプラサートチョンスロックである。

「1世紀から6世紀に(起原)さかのぼる2つの寺院遺跡の(構造物)それぞれの70から80パーセントが残っている」とSreyvuth氏は言う。プレアビヒアチャン寺院遺跡は、バプノム地区のチュンプノムコミューンのロンドムリ村にある。この寺院は、砂岩構造にラテライト石を混ぜ合わせて作られているとセレユス氏は述べている

*誤解がないように( )内は特に筆者が挿入。

同記事を翻訳するに、記者その人が古代寺院遺跡についてほとんど知らないことが解る。このKhmer Timesの記事では、あたかも1-6世紀の寺院遺跡が現在もなお残っているかのような記事であるが、明らかな誤りである。

紀元後2-6世紀(所謂:扶南-ふなん-時代)の構造物として残っている遺跡は唯一扶南時代の2度目の王都であったアンコールボレイ近くのプノン・ダ遺跡の山腹にあるアスラム・マハー・ルセイ(6-7世紀)が原型を留めている(修復)最も古いもので、プノン・ダ山頂の大きな祠堂は6世紀を紀源とする11世紀に再建された祠堂である。

このように上記の「この寺院は、砂岩構造にラテライト石を混ぜ合わせて作られているとセレユス氏は述べている。」というのは明らかにアンコール期の再建である。また、扶南最初の王都:バープノン(プレイベン州)は、山腹に洞窟遺跡が見られるが、東の山裾にアンコール期の寺院遺跡が一部残っている。これなども最も古い起原を持つ寺院遺跡である。

掲載写真:奥に祠堂が見えるが、明らかにアンコール期の再建である。つまり扶南遺跡に起原を持つ寺院遺跡である。 画像:Khmer Timesである。

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