一夜明けて、プノンペンのロックダウンの事情が少しづつ解って来た。封鎖地域は2区7村と5つの大型市場である。
プノンペン都は、「昨夜午後10時までに新規感染者631人を確認したため、首都のいくつかの地域をに14日間の封鎖措置を取る」と発表した。
新たな措置を課したプノンペン都、それに伴い夜間外出禁止令も24日朝まで延長されることは既定となった、見るのが自然であろう。
Meanchey地区Steung Meanchey1.2区、
Sen Sok地区1村、Pou Senchey地区6村を封鎖
発表によると、封鎖地域に特定された場所は、Meanchey地区のSteung Meanchey 1区と2区、Sen Sok地区のTroung Man村、およびPou Senchey地区の6つの村(Chamkar Ovulk 1区Trapeang Thleung村とToulPong村、Chamkar Ovulk 1区1村、South Pork村、North Pork村、Kar Kap1区のTrapeangLvea1村)である。
*場所やその村というイメージは日本とは異なる。本サイトではコミューンは区、村とは区別している。いずれもカンボジアの行政単位で都市化の進むプノンペン都では日本のように村=集落と捉えることはできない。
4月10日午前0時からの深夜から4月23日までが現時点での封鎖期間である。この間、「封鎖地域(厳密な意味でのロックダウン)では緊急事態を除き、一部の地域での移動と集会は厳しく制限される。また、当局の厳格な監督の下で、不可欠な事業のみが開業を許可されます」という。
プノンペン都知事は昨夜の記者会見で、選択された地域は「ディンハン縫製工場」クラスターに関連していると述べた。以上の地区、区、及び村は工場が住宅街に混在している。
*下記の地図の地区では思わぬ検問を受けることもあり、移動の際には注意だ必要です。封鎖地域は下掲載の地図の3区の部分的な地域です。
ミエンチャイ地区の1区、2区が封鎖対象
センソック区内の6村が封鎖対象
Pou Senchey地区の位置
都内、5つの大型市場が閉鎖
カンボジア・新型コロナ対策小委員会は、Boeung Trabek Plazaに入った人々が用心深くして、気分が悪い場合はすぐに医療援助を求めるようにと発表した。同市場は、既に閉鎖されたオルセー市場、オールド市場、ニークミーズ市場、ドゥムコール市場に続く5番目の大型市場となる。オルセー以外の市場は、近々閉鎖となった(国内報道はなかった)。
街ではベトナム人居住地を警察が回り、検疫の勧めだろうか
10日午前11時頃、ボンケンコン2区の道を警察官がグループで回り、ベトナム人居住地のアパートや店に注意する姿を目撃した。
アパートの大家さんはベトナム人は不在と告げ、道を挟んだ前のベトナム人経営の理髪店の入り口は、家人がいるにも関わらず警官が立哨した。ベトナム人への検疫の勧めであろうか、不明である。その隣家は中国人の店であるが門扉は閉まったまま、中国人の家には不問であるかのようだ。カンボジアに根強い反ベトナム意識の再燃や外国人狩りにつながらねば、と願う。
*掲載写真:記者会見するクオンスレン都知事 画像:地元メディア