プノンペンの20万人以上の縫製労働者がワクチン接種

プノンペンのレッドゾーンにいる20万人以上の縫製労働者が予防接種を受けた、と予防接種キャンペーンの責任者が語ったという。コロナ禍で経済面で大打撃を受けたカンボジア、中でもカンボジア経済を支えている裁縫工場の休業、閉鎖は痛い。

同責任者によれば、「私たちはプノンペンの全労働者の約50パーセントにワクチンを接種しました」という。労働省によると、4月7日から5月9日までの間に約124,803人の衣服労働者が接種されたとのこと。工場再開にはまず、コロナの収束こそが早道との考えで、プノンペンにおいてもワクチン接種は計画通りに始まったが、プノンペンがロックダウンされるや先ず感染者が続発したレッドダウン区域、そしてそれらが工場・住宅の混在地域であることから裁縫労働者にと、ワクチン接種の重点を移した。柔軟と言えば柔軟で、感染対策として間違えてはいない。

5月18日現在、約210万人がワクチン接種を受けたことになる。この数字は、カンボジア政府がワクチン接種を計画している対象となる1,000万人の20パーセントを占めているが、大事なことは2回目の接種が完了しているのは何%か、20%ということではないだろう。こういう点、カンボジアの報道はいい加減と言うか、精査が必要である。

おすすめの記事