プノンペンの高校で反乱 教師、保護者、学生が「不正な校長の解任」を要求

プノンペン都の高校の学生、保護者、および教師は、学校の校長の即時解雇を要求した。

プノンペン都センソク地区クムオン自治区サムロン村ストリート 1019 (ハノイ通り) 沿いにあるトゥール プラサート セン ソック高校で学園騒動が発生した。

教師、生徒、保護者は、プノンペン都庁及び教育・青少年・スポーツ省(日本の文科省にあたる)、および関連機関に、オウム ソカム校長の行為について苦情を申し立てた。

校門前で校長の即時解任を言ったえる教職員、学生

10月21日(金)に関係者が学校の前に集まり、校長の交代を要求した。教師と学生は、当局が校長:オウム氏の活動を調査するために行動を起こすことを要求するために抗議に来たと述べた

2022 年 9 月 11 日付の要望書簡によると、2022 年 9 月 11 日に教育・青少年・スポーツ大臣のハン・チュオン・ナロン博士と、プノンペン及び政府当局:教育・青少年・スポーツ省に提出されている。 都庁管轄の公立高校: 校長オウムは、学用品の購入に関連して、教育と学習、およびその他の事務処理を開発するために使用される学校運営予算 (SOB) とプロジェクト予算 (SIEP または GIEP) を隠したと主張している。

学校関係者の訴状にはまた、「学校が転校を要求している生徒の両親に金銭を要求しただけでなく、試験の卒業証書を撤回するための金銭を要求し、試験任務中に陪審員委員会から金銭を差し引いた」とも主張している。加えて、訴状は「抑圧的な力の行使、生徒を教えるために働いている教師の心に影響を与える不道徳の脅迫」などを挙げている。

教師、保護者、学生はまた、「私たちは不道徳な人物であるオウム・ソクムに非常に不満を持っています...美徳、利己心、党派心に欠け、家にいて仕事をし、定期的に仕事をすることは決してありません。」と日頃の職務怠慢もあげている。

既に8 月 24 日、オウム ソコム氏は、上記の罪状を明らかにするために汚職防止部門 (ACU) から召喚されている。だが腐敗防止部門は、この問題についてまだ判断を下していません。

その結果、調査及び処分があいまいなまま放置されることを危惧した教職員は、教職員の保護者である文部科学省に再度苦情を申し立てることにしたという。そこで解決策が示されないため、ストライキを余儀なくされたという。

公立学校の校長による同様な不正行為はカンボジア庶民の家庭では、校長の不正に対する不満はごく一般的な事として噂ではよく口にのぼることである。

今回の反乱、あたかも1960年代末の医師候補者の無休インターン制度の不満から生じた「東大医学部での不当処分問題」、「日大の20億円使途不明金問題」に端を発し全国学園闘争として燃え上がった日本の学生反乱を思い起す。

*日大の場合、学生の反乱にも関わらずその不正体質はついこの間まで生き残り、林真理子さんの登場となったことは耳目に新しい。

中国に「星火燎原(小さな火花が原野燃え尽くす)」という言葉(この言葉、北京の歩道橋に掲げられた政府批判、もちろん中国人の多くは「星火燎原」の言葉が頭をかすめたはずである)があるように、この問題は全国各地に根強い噂となっている公立校長の不正問題の告発が拡がるきっかけになるかもしれない。カンボジアでは、こうした校長の不正問題が明らかな告発となったのは、初めてのことである。いずれにせよこの騒動、各地の校長のなかには、戦々恐々ののニュースであることは間違いない。

掲載画像:Khmer Times

おすすめの記事