
欧州連合(EU)は、9日(月)にカンボジアのフン・マネ首相と欧州理事会のアントニオ・コスタ議長が高官級の二国間会談を行った後、カンボジアとの関係と協力の拡大に強い関心を示した。
この会合は、フランスのニースで6月8日から13日まで開催された第3回国連海洋会議(UNOC3)の傍らで行われた。
討論の中で、コスタ氏はフン・マネ氏と対話する機会を温かく歓迎し、EUと東南アジア諸国連合(ASEAN)、特にカンボジアとの良好な関係を強調した。
彼は、カンボジアが法の支配を強化するために行っている継続的な努力、特に同国の新しい漁業法の採択における最近の進展を賞賛した。
コスタ外相は、カンボジアの地域開発への貢献を称賛し、EUがカンボジアとの二国間協力の更なる強化に強い関心を示していることを指摘した。また、ウクライナ戦争に関するカンボジアの原則的な立場を評価し、紛争が勃発すればその終結は不確実になると強調した。
これに対し、フン・マネ氏は、EUが共同イニシアティブを通じてカンボジアの社会経済発展に大きく貢献してきたことに感謝の意を表した。特に2029年に後発開発途上国(LDC)からの脱却を控えているカンボジアにとって、EUが今後も緊密で信頼できるパートナーであり続けることを期待していると述べた。
首相は、政府は漁業分野の課題に取り組むことに尽力していると述べた。また、新たな漁業法は国会で承認され、今月下旬に上院での審議が予定されていると述べた。
漁業以外にも、首相は、2030年までにエネルギーの70%を再生可能エネルギーで調達し、2050年までにカーボンニュートラルを達成するという目標を含むカンボジアの環境に関する公約を繰り返した。
カンボジアは世界の温室効果ガス排出量にほとんど貢献していないにもかかわらず、これは野心的な目標である。
掲載写真:首相府