フン・セン上院議長は、ASEAN圏内の平和共存を維持し促進するための方策を共有した。
フン・セン首相は10日、韓国の仁川(インチョン)で開催された第25回世界知識フォーラムで「ASEANの共存と繁栄への道」をテーマに基調講演し、「ASEAN加盟国間の人種、文化、言語などによる政治・経済のリーダーシップの違いにもかかわらず、ASEANは年々強くなり、他の国々がASEANと提携し、ASEANフォーラムの必要性と世界中の主要な関係者を集める力を認めたいと望むようになっている」と強調した。
現在までに54か国がASEANとの東南アジア友好協力条約(TAC)に加入署名し、95か国がASEANに大使を任命している。
同氏は、ASEANは域内外の平和的共存を確保するため、コンセンサスと他国の内政不干渉の原則を堅持してきたと述べた。また、ASEANは域内外のすべてのパートナーにとって信頼できる友人であると付け加えた。
「ASEANにとって、平和と安定は全ての基盤である」とフン・セン首相は強調した。
同上院議長は、ASEANの繁栄のために、経済統合と包摂性、人間中心のコミュニティ、誰も取り残さないこと、加盟国間の発展格差の縮小という原則をASEANが優先することを強調した。
フン・セン首相によれば、ASEANはGDP3兆ドル以上、人口6億人超を擁する世界第5位の超大国となった。ASEANは製造業の中心地であり、サプライチェーンと世界貿易ネットワークを結びつける生産力である。
掲載写真:国営カンボジア通信(AKP)