フン・セン前首相、日本との関係を新たな高みに引き上げると誓約

与党カンボジア人民党(CPP)のフン・セン党首は、「本日上院議長に就任する準備を進める中で、カンボジアと日本の緊密な関係を新たな高みに引き上げることを約束した」という。これは依然としてフンセン前首相が大きな政治力を持っていることを示す結果となっている。

4月2日、プノンペンの党本部で行われた上野淳・駐カンボジア日本大使との表敬会見で、フンセン氏による決意が表明された。

フン・セン氏周辺によると、上野大使はフン・セン氏に表敬の機会を与えてくれたことに感謝の意を伝え、上院議長就任後もさらに会談したいとの意向を表明した。大使はまた、本日の上院開会中に、フン・セン氏の上院議長就任に祝意を表した。

国王最高枢密院議長も務めるフン・セン氏は、第7期国会第2会期の開会中にカンダル州国会議員の職から辞任を申し出ている。同氏の辞任発表は、同氏が退任したサイ・チュム氏の後任となる人物に選出される予定の第5期上院第1回会議に先立って行われる。なお、チュムは国王の最高枢密院の議員となり、首相と同等の地位にある。

今回の日本大使の表敬訪問でフン・セン氏及び上野大使も今後の緊密な二国間関係の拡大に期待を表明したと述べた。

大使館の三好浅葱参事官は、「上野大使の表敬訪問の目的は、2023年1月のフン・セン氏の訪日の結果と上院議長としての抱負について尋ねることだった」と述べている。

一方でフン・マネ首相は就任直後の2023年9月、ジャカルタで岸田首相と首脳会談を行った。同年12月には日・ASEAN特別首脳会議出席のため訪日している。

2月に日本国大使館で行われた天皇陛下64歳の誕生日を祝うレセプションで講演したソク・チェンダ・ソフェア外務・国際協力大臣は、「2023年は両国の外交樹立70周年を祝った「非常に特別な年」だったと述べた絆を結び、関係を高めた」と述べている。

掲載写真:Khmer Times

おすすめの記事