フンマネット氏の招待訪日、日本は民主的な選挙を要請

「日本はカンボジアに民主的な方法で来年の総選挙を開催することを望んでいる」と林芳正外相は14日(月)にカンボジアのフンセン首相の後継者であるフンマネット氏に語ったという。

外務省によると、東京、林、フン・マネットでの1時間にわたる会議で、彼らはまた、軍事政権下のミャンマーの危機に対処するための調整を確認した。

林氏は、フン・マネット氏に対し、日本は可能な限り支援を行うため、2023年夏のカンボジア総選挙と今年6月の地方選挙は「民主的かつさまざまな声を反映した方法で行われる」と述べたと伝えられた。人々。」

既にカンボジア陸軍の44歳の司令官であるフン・マネット氏は、フン・センが次の指導者に押し後、12月下旬に与党カンボジア人民党によって将来の首相に指名された。

党は、フン・マネットが東南アジアの国を30年以上統治してきた父親をいつ引き継ぐかについてはまだ明らかにしていない。

林氏は、一部マスコミに公開された会合で、「日本=カンボジア関係は非常に強固であり、ミャンマー問題を含む国際社会の課題に緊密に協力できると信じている」と述べた。

フン・マネットは、1月にフン・センと一緒に国の首都ネピドーに旅行し、軍事政権のミン・アウン・ライン首相と会談した後、ミャンマーの状況について林に説明した。

フン・マネット氏は、カンボジアの平和と経済発展への日本の貢献に感謝の意を表し、より強い関係を築くための努力を誓った。

今回のフン・マネットは、国連平和維持活動への自衛隊参加の最初の事例として、今年、日本がカンボジアに自衛隊員を派遣してから30周年を迎えるにあたり、防衛省の招待で訪日している。

フンマネット氏の招待訪日は、日本政府がいち早くフンセン首相の後継者に「粉を付けた(マーキング)」した以上の意味はない。これはバイデン政権の意思をも反映したものである。2023年の選挙だが、林外相の要請は「言葉以上のものではない」。

カンボジアの前々回の選挙で当時の野党:救国党は政権交代の一歩手前まで迫った。それ故の強権による救国党の解散、前回の選挙で与党の全議席独占、そして救国党幹部は反逆罪で裁判中である。23年の選挙は、救国党解散後にここ2年でつくられた政権公認の泡沫野党である。日本が世界の腐敗度で長年クリーン度で上位5国にもなったことは一度もないのは、書類さえそろえば認可される官僚的な形式主義にあることはよく知られている。要は日本は、「選挙」も形さえ整えばそれでいいのであるという既定路線の踏襲に過ぎない日本は国内と米国向けに、カンボジアは日本(そのバックの米国)のお墨付きを得たい訳である。日本の首相との会談がないのが、せめてもの自制でしょう。

*なお上記の太字の件だが、16日、岸田首相の事務所を訪れたフンマネット氏に「二国間関係だけでなく、安全保障協力も深めたい」と語ったという。外国儀礼の枠以上の内容はなかった。

掲載画像:林外相とフンマネット氏 画像:Khmer Times

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