尻に火がついて来た!フンセン首相の声明 オミクロン株の急拡大に懸念 

今日の午前中、政府広報のKhmer Timesは、お達しがあったのか、フンセン首相の国民向け声明が2つの記事に立て続けアップした。さらに保健省からの警告記事を掲載した。予想通りと言ってしまえばその通りだが、<オミクロン症例の急拡大>についてである。予想は、政府が世論誘導ー例:Naga Worldの抗議ーを進めているな、という兆候がKhmer Timesの報道に見て取れるからであることは、本サイトでは触れている。

Khmer Timesは、「首相声明、オミクロンを懸念している」という見出しで

フン・セン首相は昨日、オミクロンの亜種によるコビッド19の急増が手に負えなくなり、安全な再開などの国の復興計画を覆す可能性があると懸念を表明した。

フンセン氏は昨日の夕方、音声メッセージで、特に首​​都では、オミクロン感染が1日1桁から3桁に増加しており、この傾向が続くと危険につながる可能性があると述べました。

「私たちが持っている高い予防接種率は、国の安全で持続可能な再開につながりました。これと他の回復策はオミクロンの影響を受けるだろう」と彼は言った。」と首相声明に触れ、首相は「「私たちはデルタとアルファの亜種を扱ってきましたが、どちらも姿を消しました。しかし、オミクロンはここにあり、私たち全員が不注意である場合、以前よりも深刻な問題を引き起こす可能性があります」。

「すべての結婚式や宗教集会は、できるだけ多くの参加者を減らす必要があり、誰もが混雑した場所を避け、3つのすべきことと3つのすべきでないことを厳密に実施する必要があります」。

「すべての結婚式や宗教集会は、できるだけ多くの参加者を減らす必要があり、誰もが混雑した場所を避け、3つのすべきことと3つのすべきでないことを厳密に実施する必要があります」

集会規制 いきなり禁止ではなく人数制限の導入の可能性

と述べている

保健省・報道官:ホク・キム・チェン氏は8日、首相の勧告を実行するために、同省はできるだけ早く効果的な行動を取る、とKhmer Timesに伝えたという。

プノンペン都知事 規制強化の準備が完了かー先ずはカラオケ、ナイトクラブ

早速、プノンペン・クオン・スレン都知事は8日、「当局は一生懸命に、社会的距離を含む健康対策が確実に守られるように、感染のリスクが高い混雑したレストラン、カラオケ店、またはナイトクラブに焦点を当てると述べた。」という。これら保健省、都知事の発言は、8日のフンセン首相の声明に前もって準備されたものであろう。

保健省から新たな指示

保健省はフンセン首相の声明に応じたかのように8日、新たな指示を国民向けに発出した。

① 大規模な集会において、健康対策の「厳格かつ厳格な実施」を遵守するよう市民に促します。② 市民に3回目の追加接種を受けるよう促し、「カンボジア王立政府は、基本投与量の全国的なCOVID-19ワクチン接種キャンペーンを成功裏に開始しましたが、この場合、3回目の投与または補足投与を受けることが不可欠です

*ちなみに<進んでいる>ワクチン接種率は<東南アジア一番>と連日、Khmer Times を通じて報道しているが、進んでいるはずの追加ワクチン接種だが、プンペンの都心部でさえ待ちぼうけ状態である。

保健省は、外出が多い、または友人や集まりが多い若者や中年の人々のグループで、現在の感染が増加していることも観察しています。

③ 感染の危険性が最も高い場所であるため、混雑した場所、近くにいる人、閉ざされた場所には行かないよう

に警告した。

同日午前の首相声明の続報、慌てた保健省?

Khmer Timesは2度目の報道で、フンセン首相の指示ととして次に2点を追加した。

7日の保健省の公式発表で一日当たりの新規感染者が「昨日200例を超えるまで増加し続けている」ことに触れ、

*実は、フンセン首相が触れた数値について9日12時現在、保健省の公式発表では報道されていない。7日の報道では、カンボジアは、新規感染者112人、87の市中感染と15の新しい亜種の輸入された症例(入国検査)を記録しました。保健省発表と首相声明の齟齬では、ほぼ新規感染者数が2倍弱となっている。これで「国民が悪いからだ」と強権的なプノンペン都知事はいうのであろうか。

① ナイトクラブなどの危険度の高い地域での予防策の強化。

② 集会を禁止しないが、その数そのものを減らす。

③ 結婚式や宗教集会などの参加者数を制限する。

を提案した。

こうした声明の指示も感染状況次第でいつでも変わるのが、カンボジアの常であることに心してください。既に日本政府は2日の段階でカンボジアを「オミクロン株感染国」に指定し、帰国日本人に新たに検疫施設での3日間を要請(実質義務化)しました。

2月9日付けPhnom Penh Postの報道:「2月9日保健省は223件の新しいCovid-19症例を報告し、そのうち5件は輸入症例であった(つまり市中感染218人」と報道。保健省の公式発表は、昨日のフンセン首相が一日の感染者数に触れたことで慌てて数合わせをしたな!といった発表である。

掲載写真:Khmer Times

フンセン首相の声明で善いことが一つ、ビヤーガーデンや冠婚葬祭のこれ見よがしに路上に向けて毎夜の大型スピーカーの大音量が消えるだろう。「私的利害のために他者への迷惑を考えない」という最悪マナーが減ることに期待したい。

 

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