フンセン首相 米国の禁輸措置に激しく反発、早速中国が米国非難に加わる

フンセン首相は10日自らのFacebookへ投稿、カンボジアが現在保有している武器と軍事装備を直ちに見直し、状況に応じてすべての米国の武器と装備を収集し、保管または破壊するようにすべての軍隊に命じたという声明を発表した。その内容なは次のようなものである

「過去数日間、米国はカンボジアへの武器と軍事機器の販売を制限することを決定した。この機会を利用して、1994年にカンボジアの兵器システムを変更しないことを決定したときの私の決定の正当性を反映して、本日カンボジアへの武器および軍事機器の販売を禁止する決定を下した米国に感謝します。同時に、すべての武装部隊に、カンボジアが現在保有している兵器と軍装備品を直ちに確認し、もしあればすべての米軍兵器と装備品を集めて保管するか、それを持って破壊するように命令したいと思う。」 

この首相の過敏な動きは、米国が、人権と汚職、そして中国の国内での影響力の高まりに対する懸念を理由にカンボジアに武器輸出制限を課した後に発表されたものである。声明を読むに全ての米国製兵器の破壊を命じているものではない。言葉は激しく、実施内容は抑制、限定されたものである。

早速、中国がカンボジア支持と米国批判に加わる

中国外務省・報道官は、9日の記者会見と記者のワン・ウェンビン氏の質問に対する回答で、「最近、米国は中国とカンボジアの関係と協力を誹謗中傷し、圧力をかけ、カンボジア政府に対する武器禁輸を課す脅迫した」と述べた。またプノンペンの中国大使館に掲載された発表によると、「中国のカウンターパートは、国際関係の基本的規範を侵害する他者に圧力をかける行為に反対しており、中国はこれに完全に反対している。」と述べている。二つとも中国はカンボジアとの「鉄壁の結束」があると強調している。

いずれにせよ、2月のフンセン首相とバイデン大統領との会談で話される問題となろう。

掲載写真:イメージ 画像:Khmer Times

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