フンセン首相は、保健省のワクチン委員会による怠慢を批判し、同委員会に現在直接関与しており、ワクチン接種の進捗状況についてすべての州よりの毎日の最新情報を要求している。
同首相は、十分なワクチンがあったにもかかわらず、それらを必要とする州が十分な供給を得らず、ワクチン接種プログラムが徐々に減速している間に、一方でワクチンが残っていることに不満を露わにしたという。
同首相はトボンクムン州、コンポンチナン州、プティサト州の3つの州では、ワクチン未接種の人が13万人を超えており、これらの州の症例数は多いが、ワクチン接種プロセスはペースを上げていない、具体例を上げている。
カンボジアは日本を見る鏡になる
ここ数日、東京都・渋谷の大規模接種会場のニュースが放映される。接種は無予約、東京都民、東京通学・勤務者の16歳以上ならだれでも接種できると喧伝していた。午後から接種に朝4時から人が並び、7時半には先着順200人の打ち切り、翌日28日には慌てて300人、抽選式にしたところ2000人超が並んでいた。こりゃ、カンボジアと同じか、それ以下の姿である。パチンコ屋から始まり、夜の風俗店、飲食業、そして若者をターゲットに非難して都知事、だれでも大規模接種会場を今更ながらに開いたらこの有様である。都知事の想像力、企画力のなさは以前から知られてはいるが・・・。先ず呆れたのは200人、これって離島の小学校規模、300人でも郊外の小学校規模レベルである。65歳以上にネット予約で混乱したから、若年層は先着順、翌日早朝2000人以上が並び抽選券である。酷暑のなか並んで待つ日本の人々に満身の同情が禁じ得ない。
昨日の本サイトの重要なお知らせ記事で取り上げた在カンボジア・日本人の体験以上である。
カンボジア人は先着順のその日に接種数の番号を得るため公立病院に朝4時からならんでいる。
フンセン首相の怒りには根拠がある。連日、タイ、ベトナムを尻目に保健省の自賛を報道していた地元メディアもフンセン首相の怒りと首相自身の保健省のワクチン委員会の指揮を受け、大慌てで怒りの証拠を早速掲載した。
接種はカンボジアでは減速、ベトナム、タイはここに来て急増
既にフンセン首相は「ワクチン接種はカンボジアで働く外国人、予防接種を終えて州に戻った移民労働者などが含まれている。外に出て、探して、予防接種を受けてください。キャンペーンをすべてのレベルで繰り返し知らせ、ワクチン接種を受けるように促します」と呼び掛けている。
「最近、カンボジアでは数百万人が1週間以前にワクチン接種を受けていたが、その数が大幅に減少し、集団免疫を達成するための政府の努力を妨げている」ことは確かである、とKhmer Times は同首相の発言に追随している。
それにしても日本の姿はカンボジアに似てきた。