フンセン首相 ミャンマー軍事政権任命の外相と会談

フン・セン首相は7日朝、ミャンマーの軍事政権に任命された外相、ワナ・マウン・ルウィンと明日(8日)会談する予定と発表した。

「明日、私はカンボジアを代表してミャンマーの外相と会う予定です。ミャンマーの当局と協力しない場合、誰と協力しなければなりませんか?」彼は昨日の国道11号の開通式でのスピーチで述べた。

「私たちはアセアンの原則と憲章を超えることはありませんが、ASEANで国連の公式を適用することはできません」と述べた。これは、国連がミャンマーの軍事政権を認めておらず、また軍事政権の任命の国連代表も認めておらず、スー・チー政権任命の国連代表が引き続き任務を続けていることを意識した発言である。

同首相はアセアン憲章について、フン・セン氏は、2007年にセブで開催されたサミットで、フィリピン、カンボジアがラオス、ミャンマー、ベトナムの支援を得て、ASEANが重大な過ちを犯した場合に加盟国を追放できるかどうかについて話し合ったことを想起させた。

「その際、私はいくつかの質問をしました。誰が重大な間違いを判断するのでしょうか?重大な間違いの定義は何ですか?当時、指導者は答えなかったので、ASEANの連帯と繁栄を維持するために、コンセンサスは私たちの優先事項であり続けます」と彼は付け加えました。

またフン・セン氏は、ネピドーを訪れて軍事政権のミン・アウン・ライン首相と会う可能性が高いとも述べた。

なお、ミャンマー国内は内戦状態で軍事政権の統治も不安定である中、中国は表立って軍事政権を支持できず、アセアン諸国の親中国カンボジアを通じてミャンマーへの影響力を高めたいという見方もある。

ミャンマーは残忍な軍事弾圧と内戦状態

先日、ミャンマー軍事政権のミン・アウン・ライン将軍の邸宅が報道され、要塞のような邸宅で屋根は防弾装置が施されているとの報道がなされ、米国の通信衛星は常時監視している。また、軍事政権の民衆抑圧の無慈悲な残忍性を示すものとして世界に流れた衝撃なニュース「ミャンマー クーデターに抗議のデモ隊に軍車両突っ込み5人死亡。(12月5日 NHKニュース)」逃げ惑う人々に軍の銃撃もあり、15人拘束という報道されている。

デモ隊に軍車両が突入… 5人死亡 ミャンマー  NHKニュースより

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211205/k10013375821000.html

また、言論封殺、情報閉鎖を続ける軍事政権のミャンマーだが、それでも世界に日々国内情報が洩れ伝えられ、ミャンマー全国の都市ではゲリラ的なデモ発生や自家製武器で国軍と戦う事件が日々各地で起こっており、未だ軍事政権が権力はクデターで奪った者の実施的な支配権を確立できていないことが解る。軍事政権は、想定外の国民の強い抵抗に遭っているようで既成事実で乗り切ろうとしているが対外的にはアセアン諸国からも孤立した状態である。

掲載写真:イメージ 画像:Khmer Timesより。

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