フィリピン入国管理局(BI)は19日(金)、フィリピン人女性がカンボジアに拠点を置く中国人との偽装結婚を当局に見破られ、出国を禁止された、と発表した。
同BIの声明では、このフィリピン人女性は人身売買の被害者とみられ、5月14日にニノイ・アキノ国際空港で「彼女が偽の結婚証明書を提示したことを警察官が発見したため」入国審査官によって飛行機への搭乗を阻止されたと述べた。
同BI当局は、彼女の文書の矛盾とは別に、検査官が同女性フィリピン人の陳述に「多くの矛盾」があることに気づいたと述べている。
匿名のフィリピン人女性は渡航書類の処理を依頼し、偽の外国人配偶者が負担した3万5000ペソを支払ったという。
「夫とされる人物の渡航記録を調べたところ、昨年9月に公的な罪に問われる可能性があるという理由で、NAIAのBI職員らによって夫が入国を禁止されていたことも判明した」と同BI当局は述べている。
「しかも、被害者が提示した結婚証明書には、彼らの結婚が昨年10月か、被害者の配偶者とされる人物が入国を禁止されてから1か月後に行われたことが示されている。」とも説明している。
ノーマン・タンシンコ入国管理局長は、偽の結婚証明書を使って検査を回避するのは「もう通用しない古い手口」だと述べた。
1,990年代に日本でも流行った中国人女性との偽装結婚というまさに古い手口である。カンボジアなら巧くいくと思ったか。
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