トンレサップ湖周辺の水没林の伐採、土地略取、売却 州警察高官を逮捕

捕らえてみれば、また警察高官、まるで底なしの腐敗構造か

プノンペン市裁判所は19日、コンポンチュナン州副警察署長のサム・ソチート准将と州警察署長のケオ・ナルン大佐が、氾濫した水没林地帯の一部分を占領したとして起訴した。水没林の違法侵入、伐採、土地略取を命令するものが、張本人だから話にならない。が、これは麻薬事件でも同じようなこと言える。内務大臣の足元で活動する腐敗警察高官が後を絶たない

2人の警察高官の逮捕状によると、サム・ソチート准将は、2017年から2021年の間に、氾濫した水没地帯の破壊と不法占拠、資産と負債の申告をしなかった。これらの犯罪は、刑法第608条、水産法第88条、汚職防止法第32条および第38条、マネーロンダリング防止法およびテロ資金供与法の改正第3条および第28条の規定に基づいて罰せられる。

ナルン大佐(59歳)は、氾濫した森林の土地を開墾して占領し、資産と負債を申告しなかった罪で起訴されました。これらの犯罪は、刑法第608条、水産法第98条、腐敗防止法第32条、第38条の規定に基づいて罰せられる。

2人の男性は、先週、コンポンチナン州コンポンレン地区のゾーン3の氾濫した森林の占有に関連して尋問のために呼び出された後、汚職防止ユニット(ACU)によって逮捕された。「サム・ソチート准将の自白を聞いた後、ACUは、容疑者が氾濫した森林地帯の占領と売却に関与していると結論付けました」とACUは先週発表した声明で述べている。

トンレサップ湖水系の水没林地域:貴重な漁業、景観の宝庫であり、その大部分が国有地として保護されている。トンレサップ湖の周辺の森林の多くがメコン川の増水がトンレバサック川を遡り増水し湖が氾濫して周辺の森は水没林となることを雨季に増水することを繰り返している。かつては氾濫で水没林くを含め湖の湖水面積は縮小時の3倍となると言われたが、近年は氾濫地域そのものが縮小している。こうした氾濫地域は魚の恰好の産卵場で乾季になると成育しつつある魚は湖から川を下を下ってメコンデルタに向かう。だが、近年の環境破壊や増水源のメコン河に中国、ラオスにダムが多く造られ、メコンとその流域の生態系を大きく変えている。当然、下流域のカンボジア、ベトナムでの漁獲量は減少している。

掲載写真:起訴されたサム・ソチート准将(右)ナルン大佐 画像:Khmel Times より。

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