トンレサップ水系のベトナム漁民の進出
トンレサップ水系には内戦時代の1980年代から多くのベトナム漁民が進出し、住み着いている。その集落はトンレサップ湖からバサック川という広範な地域にベトナム漁民の集落が散在、例えばシェムリアップのトンレサップ湖上集落を観光船で巡るツアーがあるが、その多くはベトナム漁民集落である。クメール人漁民の水上集落はあるが、そうした漁民の多くは半農半漁で生計を立てている。カンボジアをある程度知る者なら、ベトナムとクメール漁民の集落の違いは外観から見分けられる。ベトナム人集落は筏上家屋生活、クメール人は杭上家屋生活の違いである。前者が移動式で、後者は固定式である。日本の報道には、トンレサップ湖の観光や漁業の紹介でこの点が解っていない放映が多い。トンレサップ湖の漁業や水上生活をカンボジアでありながらベトナム人漁民を紹介しているといったものである。また、一般にクメール漁民は半農半漁で、それも数的には少ない。クメール漁民と思われる者たちもその多くはチャム族である。沿岸の集落にイスラム寺院を見れば、チャム族漁民であることが解る。
コンポンチュナン州でベトナム人商人を逮捕
このたびコンポンチュナン州警察は、トンレサップ湖での違法な漁法、購入の背後に組織的な活動の2人首謀者が逮捕した。3月17日と19日にそれぞれが逮捕された。
コンポンチュナン州・警察署長:Khov Ly少将は、州当局が土曜日にトンレサップ湖での違法行為に関与したベトナム人商人を逮捕したと述べている。
警察は、容疑者をコンポンチュナン州バリバー地区Chhnok Tru自治区Chhnuk Trou村で逮捕されたHy Bunthy(27歳)と特定したという。
警察は「容疑者は、警察が尋問を完了し、彼に対して訴訟を起こした後、地方裁判所に紹介されます」と彼は言い、容疑者はトンレサップ湖で不法に操業している漁師から魚を購入した大手トレーダーであると述べている。
また、州当局が先週、コンポンチナン州のバリブール地区で別の首謀者を逮捕したと述べた。
ポーサット州 ベトナム人違法漁業のボスを逮捕
ポーサット州知事Cheav Tayは昨日、州当局がPursat州のTonleSapLakeでの違法漁業の背後にある首謀者も特定したという。
この逮捕者は、バッタンバン、バンテアイメアンチェイ、シェムリアップ、コンポントム、コンポンチュナン、ポーサトの6つの州に散在する違法漁業の人々を含む組織活動のボスである。
「当局は今月初めにすでに8人の漁師を逮捕しており、これらすべての違法行為の背後にある主な犯人をすぐに捕まえることを望んでいます」と警察は説明している。
掲載写真:イメージ Khmer Timesより