保健省によると、今年上半期(6月末日まで)にデング熱で23人が死亡し、症例数は6,743件に上った。これは昨年の同時期と比べて症例数は55件増加し、死亡者数は同数である。
チェアン・ラ保健大臣は、雨期の間、特にデング熱に関して健康に気を付けるよう国民に注意を呼び掛けた。
同氏は、病院や保健センターに訪れる感染患者やその家族に対し、デング熱の感染拡大を防ぐ対策を講じるよう勧告した。なぜなら、ウイルスを運ぶヒトスジシマカが感染患者を刺すと、他の人にデング熱が広がる可能性があるからです。
「デング熱は特に子供や高齢者に影響を及ぼすため、病院に行くのが遅れると健康に深刻な影響を及ぼし、死に至ることもあるこの病気に国民は注意するようお願いします」と彼は述べた。
同氏は、「保健省は健康教育やさまざまな広告の実施、アバテの提供、蚊よけ剤の散布、蚊の繁殖地の除去に向けた人々の動員などを通じて、デング熱による死亡者数を減らすためにに取り組んできたと」述べた。
保健省の国家デング熱対策プログラム(NCDP):ディレクターであるリアン・リテア氏は昨日、今年のデング熱感染者数はわずかに増加しており、依然として非常に懸念されると述べた。
*デング熱はカンボジアでは「子どもの病気」としてよく知られた風土病のように受け取られています。数年おきに感染ピークの年が来ており、今年がそうではないか、という見方があります。プノンペンでは都心部のボンケンコン区でも発生しています。水たまりや水がたまりそうな容器の放置でカが産卵するためです。中層のアパート4,5階でもカにさされることもあります。子どもが短時間で急激体温が39度前後に上昇したら、危険でただちに病院で受診させてください。このデング熱は大人でも発症し、風邪か体調不良と自己判断で市販薬の服用で死んでしまう日本人が東南アジア地域では毎年数人おります。子どもでも虚弱体質や栄養不良、受診の遅れが死に至ります。ご注意ください。なお、日本でも温暖化によるデング熱の発生は時間の問題であろうといわれています。
カンボジア保健省は、子どもと高齢者のデング熱感染に特に注意が必要と呼び掛けています。
掲載写真:イメージ 保健省