フン・セン首相は6月13日、「ベトナム中西部のダクラク省の庁舎襲撃事件を受けて、カンボジア政府はモンドルキリの北東部国境の状況を視察するために国家警察副署長を任命した」と発表した。ベトナムで起こった庁舎襲撃事件の舞台となったダクラク省は、カンボジアのモンドルキリ州に接する省であり、同州の動揺の波及を予防する措置と思われる。
ベトナムメディアによると、6月11日(日)、ベトナム中部高原にある2つの庁舎が襲撃で銃撃があり、数名が死傷したと報道されている。
ベトナム公安省の公式ウェブサイトによると、エア・ティウとエア・クトゥルの両自治区の庁舎(警察本部も同居)への襲撃は11日(日)早朝に発生した。
同事件の報告を受けてフン・セン首相は13日朝、プノンペンでの約2万人集会の中で、「チャイ・シナリス国家警察副本部長がモンドルキリ州の国境沿いの状況を監視するよう任命されており、異常があれば政府に報告が来て、時間内に行動を起こす」と述べている。
また、「ベトナムでは混乱が起きているが、我が国に入国する人々には注意しなければならない」、「安全保護のためにベトナム側と連絡を取り続ける必要があり、ベトナムとの紛争を引き起こさないようにあらゆる手段を講じなければなりません。」とも付け加えた。
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