タイ軍が再び地雷で兵士負傷、タイ外相はタイ・カンボジア和平宣言を中止

タイのメディア報道によると、タイのアヌティン首相は10日、シーサケート県で地雷が爆発し、タイ兵数名が負傷したことを受け、タイ・カンボジア共同和平宣言の一時停止を命じた。

これにより、国境沿いの緊張が再び高まった。

アヌティン首相は10日(月)、タイ警察本部で記者団に対し、今回の爆発はタイの安全保障と主権に対する継続的な敵意を反映しており、政府は「状況が明確になるまで」すべての平和関連活動を停止せざるを得ないと述べた。

「状況が明らかになるまで、我々が追求してきたことは保留にしなければならない」、「これは、我が国の安全保障に対する敵意が減っていないことを明確に示している。したがって、これ以上のすべての行動は停止されなければならない。」と首相は述べている。

同タイ首相は、国防省と外務省に対し、タイの国益に厳密に沿って行動し、軍と連携するよう指示したと述べた。軍は後日、事件の詳細についてメディアに説明する予定だ。

「私はすでに彼らに適切と考えるように進めるように伝えた」、「私は彼らと共にあり、あらゆる措置を支持する。」とアヌティン首相は付け加えた。

タイ政府報道官のシリポン・アンカサクルキアット氏は、約1週間前に署名された和平宣言が停止されたことを確認した。

また11月12日に予定されていたカンボジア人捕虜の釈放を含む、関連するすべての活動も停止された。

「この事件はタイ政府にとって容認できないものだ」、「政府は屈服も妥協もしないことを国民に保証すべきだ。我々はカンボジアとの間に既得権益を有していない。我々の唯一の目的は、国境沿いの状況をできるだけ早く正常に戻すことだ。」と報道官のシリポン氏は述べている。

同報道官は、地雷爆発が隣国2国間の緊張緩和に向けた取り組みに後退をもたらしたと付け加えた。

「敵意が減っていないことを考えると、この問題が解決されるまで、過去1週間に実施されたすべての作戦を一時停止する必要がある」と述べた。

再び、和平合意が暗礁に乗り上げた感がある。

掲載写真:タイ・メディア Khmer Times転載

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