タイ軍、カンボジアとの陸上国境検問所の完全閉鎖を命令

タイ軍は24日、国境紛争をめぐる緊張が続く中、安全上の懸念を理由に、観光客や貿易商を含むほぼ全ての旅行者のカンボジアとの国境を閉鎖した。

月曜日に発表された声明では、この制限は「特に政治的、外交的、軍事的に激化し続けているタイとカンボジア間の地域紛争に対処する上で、現在の安全保障状況に合致する」としている。

タイは6月7日以来、一部の選ばれた検問所で一方的な国境入国制限を課しているが、この決定は、5月28日にモムベイ地域でカンボジア軍とタイ軍の間で小競り合いが起こり、国境の緊張が高まったことが原因だと考えられている。

10年に及ぶ国境紛争を国際司法裁判所に持ち込んだカンボジアは、自国側の国境検問所での入国を制限し、タイ産の果物や野菜の自国への輸入を禁止するなどして報復した。

タイは24日から、医療を必要とする人々や学生など人道的理由による例外を除き、カンボジアと国境を接する7つの県にあるすべての陸上国境検問所で、すべての車両、観光客、貿易商の越境を禁止した。

掲載写真:バンテアイミエン州当局

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