タイ軍 プレイチャンの有刺鉄線の向こうの土地を開墾、実効支配を強化

タイ軍は今朝、国境の村プレイチャンで土地の開墾を開始し、歩兵の支援を受けたブルドーザーを配備して、有刺鉄線のフェンスのわずか50~60メートル後ろの地域を開墾した。

現場にいたクメール・タイムズの記者らは、作戦は午前10時半ごろ、バンテアイ・メアンチェイ州オクロフ郡オベイチョアン村プレイ・チャン村で始まったと報じた。

地元当局が挑発行為と評したこの作戦は、非武装のカンボジア国境警備隊と兵士によって厳重に監視されている。プレイチャン村は、タイ軍がカンボジア人6世帯を強制的に家から立ち退かせ、地元村民の農地を押収した8月以来、部分的に不法に占領されている。

この報道、タイ軍の停戦ライン内でのブルトーザー出現を開墾と見るのは早計である。

イスラエルのガザやヨルダン川西岸の侵略・占領、そして1960年代の李承晩ラインによる竹島実効支配(米国の事実上の承認)など、一度紛争が生ずれば、停戦や外交交渉が行われようと、実効支配が優位に立つ力の支配であり、そのためいかにそれ以前の外交努力によって紛争に至らせないかが、重要である。

掲載写真:Khmer Times

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