タイのオンライン詐欺のマフィアメンバーがカンボジアで逮捕

タイ王立警察サイバー犯罪捜査局(CCIB)は18日(土)、リーダーを含むタイのオンライン詐欺組織の容疑者12人がカンボジアの拠点で逮捕されたと発表した。

タイ王立警察サイバー犯罪捜査局(CCIB)長官ウォラワット・ワトナコーンバンチャ中将は、マフィア組織はCCIB第2課とカンボジア警察によって共同で逮捕されたと述べた。既にタイ刑事裁判所はメンバー15人全員に逮捕状を発行していた。

ハングアップ」と呼ばれるこのタイ・カンボジア共同捜査では、タイのスリン県に接する国境のカンボジア側、ウドン・ミエンチェイ州オー・スマハ市がオンライン詐欺拠点で、パティパンまたはアーチン(21歳)と特定されるリーダーを含む21~35歳のメンバー12人が逮捕された。なお、タイのCCIBウォラワット中将は、警察は現場から逃走した他の3人のメンバーを現在も捜索を行っていると述べている。

オー・スマハ市では昨年、日本人のオンライン詐欺拠点が摘発、国外追放の末に日本国内で警察によって詐欺メンバーが逮捕されている。

事件は、被害者の一人がマフィアによる詐欺を受けたと通報したことを受けて捜査が始まったという。この被害者は詐欺マフィアに複数回送金し、合計237万バーツの被害にあったという。

今回の捜査によると、この詐欺組織は毎年少なくとも10億バーツの詐欺収入を得ており、タイの被害者のほとんどは退職者だったという。

ウォラワット中将は、その手口について、ギャングがメンバーを銀行家、警察官、顧問のロールプレイを行うチームに分けたと述べた。

なお、今回の摘発捜査で詐欺組織のために働いていた就職詐欺被害者4人を逮捕作戦の前に救出された。既に容疑者全員が犯行を認め、詐欺組織のリーダー:パティパンの下で働いていたと述べている。

CCIBウォラワット警察中将によると、オンライン詐欺組織のリーダーは、支配下のチームが週に2000万バーツを稼げなかった場合、電気ショックを与えるなどの身体的罰を与えていたという。

掲載写真:バンコク郵便局

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