タイとカンボジア両軍、プレアビヒア州国境で短時間の銃撃戦 兵士1人死亡

カンボジア国防省は28日発表した公式声明で、プレアビヒア州でのカンボジア軍とタイ軍の国境衝突カンボジア兵士1人が死亡したことを確認した。

同省によると、事件は5月28日朝、タイのチョアムクサン県モラコット郡テチョ・モラコット村で発生した。タイ軍が、カンボジア軍が長期間にわたり占領していた陣地に対し、最初の攻撃を開始したとされる。同省は、この衝突は挑発行為によるものではないと述べ、人命の損失は悲劇的な結果であると強調した。

同省は、国境問題を平和的かつ外交的な手段で解決するというカンボジアの確固たる決意を改めて表明した。

カンボジアとタイの国境を「平和、安定、発展、そして相互協力」の地として維持することの重要性を強調するとともに、カンボジアは「いかなる犠牲を払ってでも」領土保全を堅持するという揺るぎない姿勢を表明した。

タイ軍筋によると、タイ北東部ウボンラチャタニ県の係争国境地帯で、タイとカンボジアの兵士が28日早朝、短時間の銃撃戦を繰り広げた。負傷者や死傷者は報告されていない。

バンコクポスト紙によると、タイ陸軍報道官のウィンタイ・スワリー少将は、衝突はカンボジア軍が常設協定に違反して係争地域に侵入したことから始まったと述べた。スラナリー部隊のタイ軍パトロール隊が、以前の衝突では慣例となっていたように、カンボジア軍に接近し、対話を開始した。

スヴァリー氏によれば、カンボジア兵はタイ軍の意図を誤解して発砲したため、タイ軍のパトロール隊が報復したという。

広報担当者によれば、両者は約10分間銃撃戦を続けたという。

両国の副司令官は電話で連絡を取り合い、速やかに停戦に合意した。合意にもかかわらず、両軍の兵士は状況監視のため現地に留まった。

なお、両軍の衝突は、バンコクポストがいち早く報道した。

掲載写真:カンボジア国防省

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