
タイからの報道で、タイとカンボジアの警察が2月23日日曜日、カンボジアのポイペトで起きたコールセンター詐欺事件で、タイ人109人、パキスタン人50人、インド人48人、台湾人5人、インドネシア人3人を含む被害者215人を救出したと報じている。
タイのネーション紙は、タイ政府報道官のジラユ・フンサブ氏が、警察長官のキトラート・パンペット氏が日曜朝の救出作戦完了直後にパエトンターン・シナワット首相に救出作戦を報告したと述べたと報じている。
カンボジアのポイペトが麻薬マフィアの拠点
ジラユ氏は、麻薬マフィアはタイ・サケーオ県アランヤプラテート地区にあるロンクルア市場の向かい側、ポイペトのプラザ敷地内にある3階建ての建物内で活動していたと説明した。
警察監察官の指揮の下、タイ当局はカンボジア警察と連携して建物を急襲し、タイ国民109人(うち女性54人)とパキスタン人50人、インドネシア人3人、インド人48人を救出した。
救出された人々はタイに移送される前にカンボジアで尋問を受けている。

ポイペトの詐欺拠点 タイ・カンボジア合同捜査の提供
ジラユ氏は、警察監察総監が14日(金)にカンボジアの国家警察副長官と会談し、作戦を計画したと付け加えた。
警察筋によると、タイ当局が最初にこの詐欺に気付いたのは、被害者から助けを求めるメールを受け取った時だった。捜査の結果、当局はコールセンターの麻薬マフィアの居場所を特定し、強制捜査を行うためにカンボジア警察の支援を求めたという。
カンボジア当局は現在、救出された人物全員を尋問し、ギャングのメンバーと実際の被害者を区別している。
麻薬マフィアがオンライン詐欺と密接に関連し、タイ側から捜査でカンボジア側が協力した形である。カンボジアとミャンマーは東南アジアの麻薬マフィア、人身売買、詐欺の拠点としてよく知られ、度重なる摘発にも関わらず、捕まるのは下っ端の構成員で、依然として捜査が上部に及ばない。
掲載写真:ポイペト警察の提供