タイから出稼ぎ労働者の帰国圧力が脅威に 変異種感染が混入

6月27日、既にタイから帰国する大量のカンボジアの出稼ぎ労働者にカンボジア政府は苦慮している。27日だけ76人、そして28日入国検疫で感染者135人、そして29日入国検疫139人、そのほとんどがタイからの帰国出稼ぎ労働者である。それが全体の感染者数を今後も押し上げていくことが懸念されている。

タイ国境沿いの州は警戒を強めているが正規の国境通過検査を受けることのない密出入国者が跡を絶たず、笊のような国境となっており、同じ懸念はベトナム国境でもある。特に怖いのは帰国労働者の感染者のなかに新型コロナウイルス変異種が混入していることだ。既に保健省は、変異種感染22人を特定している。

このほどタイでのコロナ感染の再拡大に伴って、バンコク中の建設労働者のキャンプが閉鎖を余儀なくされ、これによって約200人のカンボジア人労働者がカンボジアを帰国した

入国管理局によると、バンコクの建設現場が閉鎖された後、帰国するカンボジア人の数は急増している。帰国した労働者のほとんどは建設部門から来ており、彼らの多くは雇用主によって解雇されたことによるという。

当局者は、労働者がコロナ検査を受け、検疫施設に送られ、センターから逃げ出さないことを保証するために法務官に付き添われているという。

*掲載画像:ウドンミアンチェイ州オスマック国境、帰国するカンボジア人出稼ぎ労働者 画像:Khmer Times

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