タイ、悲惨なことになっている。連日感染者2万人超、反政府運動も激化

インド変異種が猛威、連日2万人超の感染者を確認

タイ保健省

タイが悲惨なことになっている。インド変異種デルタ型の猛威でここ1週間、連日2万人超の新規感染者を出し、進出日系企業ではタイ駐在員を退避させるところも出ている。

しかし、帰国したからと言って今の日本の季節は灼熱の日々、3日連続で1万5千人の新規感染者を出しており、東京中心首都圏では感染の危険はタイと同じようなもの。感染したら自宅療養の中等症状以下の方の死も相次いでいる。それでも死亡率では幸い高齢者へのワクチン接種のお陰もあって、タイよりはるかに少ない。タイではワクチンの遅れもあって、死亡者が激増している

相変わらず無為無策なタイ軍事政権ークーデター以来選挙無しーだが、新型コロナウイルス感染症対策センターによると、7日に報告があった新型コロナ新規感染者は一日あたり国内感染2万1834人、検疫隔離中の帰国者4人の計2万1838人、死者は212人で、一日当たりのの感染者数、死者数ともに過去最多となった。

また国内の刑務所で新たに923人の感染も確認された。刑務所を除く都県別の新規国内感染者数はバンコク都4221人、バンコク南郊のサムットプラカン県1428人、東部チョンブリ県1418人、バンコク西郊のサムットサコン県1372人など。そしてタイを追いかけるように日本では、一日の新規感染者
 新たな死者は31~97歳の男性116人、女性96人で、タイ人207人、ミャンマー人2人、中国人2人、インド人1人などである累計の感染者数は73万6522人になった。累計の死者数は6066人、死亡率は0.82%。累計死者数は

入院中(臨時病床を含む)は21万3444人、人工呼吸器を装着している患者は1060人。

ワクチンの接種回数は8月6日までの累計で2028万108回で、2度以上の接種を終えた人は459万2817人。タイの総人口はタイ人、外国人合わせ約7000万人

反政府運動 バンコクで警官隊と激しく衝突

市民の間ではワクチンの調達の遅れや経済対策をめぐって政府への不満が高まり、バンコクでは6月以降、毎週のように抗議デモが行われ、7日もおよそ1000人が集まりました。集まった数は1000人とあるが、多くは若い学生たちでその背後には膨大なタイ人の鬱積した不満がある。

若者たちがプラユット首相の辞任を求め行進し警察が設置したバリケードを撤去しようとしたところ、警官隊がゴム弾や催涙ガスを発射して排除に乗り出し、地元当局によりますと衝突でデモの参加者少なくとも2人がけがをしたという。デモ隊は爆竹を投げたり、警察車両に放火するなどした。警官隊は催涙弾、ゴム弾、高圧放水で応戦した。

バンコクでは感染の拡大に歯止めがかからない中、感染防止のため5人を超える集会が禁止されていますが、8日以降も各地でデモが予定されていて、警察が警戒を強めています。

プーケット方式に暗い影、スイス人女性の死亡、暴行殺人か

タイ字紙デーリーニュースなどによると、5日、タイ南部プーケット島の山中で、スイス人女性(57)が死亡しているのがみつかった。死後約3日とみられる。着衣に乱れがあり、地元警察は暴行殺人とみて捜査を開始した。

死亡した女性は、プーケット県が新型コロナウイルスワクチンの接種を済ませた国外からの外国人旅行者を検疫隔離なしで受け入れるプログラム「プーケット・サンドボックス」を利用し、7月13日にプーケットでタイに入国したという。

プーケット方式の低迷、利用者はコロナ禍以前の1%

タイ政府が大々的に成果を持ち上げているが、実のところこのプーケット方式、予想以下に低迷していることが明らかになった。ロイター電では、プーケット観光業界団体の幹部はロイターに対し、7月の海外からの観光客は約1万5000人で、1日当たり450人強だったと指摘。「以前の1日4万3000人に比べ1%程度。ビジネスとしてはよくないが希望の光だ」と述べたと伝えている。どうやら「しないよりはマシ」といった状態で推移しているようだ。

掲載画像:NHKニュースより

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