タイ 大規模クラスター感染 規模の先が見えて来た

24日、タイの新型コロナウイルス感染症対策センターは、新規国内感染58人を含む67人の感染が確認されたと発表した。また、同センターによれば、国内全域を対象とした移動制限措置の実施は今のところ予定されていない、という。

サムットサコン県水産市場の大規模クラスター感染累計1400人に迫る

新規国内感染58人のうち55人はサムットサコン県の集団感染に関連したものだ。23日の発表では累計1343人であったから、24日には累計1398人となる。1日当たりの新規感染者が100人以下となったことは、検査の結果、新規感染者の拡がりの先が見えて来た、考えてよい。

新規輸入症例、いずれも市中感染が統御できない国からの帰国、訪問者

国内感染以外(輸入症例)では、ミャンマーから帰国のタイ人3人日本から帰国の1人カタールから帰国の1人アラブ首長国連邦から来た米国人1人米国から来た米国人2人など。いずれも新型コロナ市中感染が統御できない国からの帰国である。ここ半年、日本はコロナ輸出国の感がある。

プラユット首相 不法就労密入国者に関与の地方役人を調査中

地元メディアの報道によれば、プラユット首相は12月24日、外国人労働者の密入国に関与したとされる複数の役人を確認中、と語った。密出入国ビジネスに役人が関わっていたということであり、大規模集団感染は中央政府や地方政府の不作為の罪である。不正を行っている役人については、ネット民からの告発で明らかになったとのことである。プラユット首相は、密入国に関する情報提供を国民に求めていた。なお2020年中には、密入国をした約26,000人のミャンマーが強制送還されたとのことです。ここ5年、タイからの数万単位の強制送還は、ミャンマーとカンボジアでは恒例となっている。

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