タイ 南ア変異種オミクロン株のリスクで8カ国からの入国禁止
タイーオミクロン株で入国禁止

「オミクロン株」の登場で各国のコロナ後を見据えた出口戦略は世界同時株安と相まって出鼻をくじかれた感がある。

タイ政府はオミクロン株の感染リスクが高いと判断したアフリカ8カ国からの入国を禁止することを決定した。タイ保健省は27日、オミクロン株の感染リスクが高いとして、南アフリカなど8カ国からの入国を来月1日以降、禁止すると発表した。

対象国の渡航者は、タイ入国に必要な手続きも出来なくなる。一方、すでに入国を許可されている対象国の人については、到着後に14日間の隔離が必要になるという。

各国、水際対策を急ぐが、インド変異種デルタ株での失敗を活かせるか

オミクロン株をめぐり、東南アジアでは、シンガポールも入国禁止の措置をとっている他、フィリピンでは、アフリカ7カ国からの国際便の受け入れを来月15日まで停止している。タイに続き東南アジア各国もタイに追随する動きとなっている。

気になる日本、カンボジアは大丈夫か

日本もまた今日から入国制限を厳しくしているが、警戒を擁する国からの入国を禁止していないが、隔離期間を10日とした。各国のオミクロン対策からすれば、最もゆるい規制である。そうやってインド株の流入で第5波は大変なことになったが、第6波は大丈夫か。対策や医療体制の充実がなければ、第5波の収束以後、惰眠を貪っていたことになる。

さてカンボジア、コロナ禍出口戦略に舵を切ったが、それほど外国人の入国は増えていない。そこにデルタ株に代わるオミクロン株の出現である。保健省の日々の新規感染は26人で5人の新規死亡者、数値だけ見れば死亡率25%という戦慄すべき数字だが、感染者=中等症~重症とみれば納得できるが、それにしても一日当たりの死亡率は高い。

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