シンガポール、カンボジア人関与のマネーロンダリング事件で資産を押収

シンガポール警察は、同国家でこれまでに発覚した最大規模のマネーロンダリング事件の1つで、17億6000万ドル相当以上の資産を押収または凍結したと、同国メディアに9月20日(水)に語った。

同国のメディアによると、警察は、追加捜査を実施し追加資産を押収し、関与した総額は24億シンガポールドル(17億6000万ドル)以上になったと報道している。

押収された資産には現在、推定価値11億2,700万シンガポールドル(8億2,800万ドル)以上と5,580万ドル以上の現金を含む銀行口座が含まれている。シンガポール放送局CNAによると、金の延べ棒68個、高級バッグ294個、高級時計、宝飾品、電子機器164個なども含まれていると報じた。推定総額12億4,200万シンガポールドルを超える110以上の不動産と62台の車両に対し、売却禁止を意味する処分禁止命令が出されている。

シンガポール当局は先月、国際的なマネーロンダリングの疑いのある組織に対する全面的な強制捜査で、7億5000万ドル近く相当の資産を押収していた。この作戦中、警察は詐欺やオンラインギャンブルなど海外の犯罪行為から得た収益を洗浄した疑いのあるグループのメンバーである中国、トルコ、カンボジア、キプロス、バヌアツ出身の外国人10人を逮捕した。

シンガポール当局から連絡を受けたカンボジア国家警察は、シンガポール警察に逮捕されたカンボジア人はカンボジア国籍を取得した中国人であろう、と述べていた。カンボジア人を名乗りながらも実は中国マフィアの大物の摘発と受け取っている。事実、中国から国際警察に指名手配されている人物がカンボジアに潜り込み、カンボジア国籍を取得し、カンボジアの上院議員の大物と一緒の写真が公表されている(アルジャジーラTV制作・NHK放映)。

*下の記事もご参照ください。

シンガポール警察によって、銀行口座、現金、仮想資産に関する情報が記載された文書、不動産、車両、バッグや時計などの高級品が強制捜査中に押収されている。

掲載情報:シンガポール警察の提供 AFP通信

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