シハヌークビル・経済特区の不法侵入・占拠問題、背後のブロカー捜索

不法侵入、占拠で家屋撤去、住民抵抗で逮捕者

シアヌークビル経済特区 (SEZ) の不法占拠者 4 人が逮捕され、当局は現在、SEZ の土地侵害の背後にいる土地ブローカーを捜査中である。一方でプレアシハヌーク Preah Sihanouk 州当局は、国内最大のシハヌークビルの中国資本の経済特区(SEZ) に建設された違法建造物を解体しています。

既に州政府は 4 月に不法占拠者に家を取り壊して引っ越すよう通知していた。16日(火)、当局はトラクターで家屋を取り壊そうとしたが、抵抗に遭った。衝突が勃発し、 住民の4 人の男性を逮捕した。

不法占拠?「住民」がブローカーから土地を購入し、正当な所有者と主張

報道をみるに経済特区の住民の不法占拠のみが報じられているが、4月に州当局の通知がなされたという報道は、その段階ではなかった。ましてや住民が勝手に入り込んで、不法占拠しているとの報道のみであったが、いざ当局の解体作業が始まるや、当局と住民の衝突が発見された。そして「土地ブローカーからの購入」を主張していると、8月19日になって初めての報道である。奇妙な事である。当然、4月の住民撤去の通知が行われ、その際に住民の主張が行われているはずである。当局はこの主張を記者会見もせず、ただ単に一報的に不法占拠を一掃するという主張しか表にしなかったようである。そのため、Khmer Timesを始めとする国内メディア、不法占拠の一掃のみ報じた。住民の主張が正しいならば、彼らも土地詐欺の被害者である。

*下の記事を参照

2008 年に州内の 2,017 ヘクタールを中国企業に開発する権利を与えた。

しかし、不法占拠者が引っ越してきて小屋を建て始め、時間の経過とともにますます大きな住居が建てられました。4月、当局は不法占拠者に家を取り壊して引っ越すよう通告した、というが、どうも当局の発表は、住民の主張とは食い違いが生じている。

住民たち、土地ブロカーから土地購入を主張、土地詐欺事件か?

同州・報道官 Kheang Phearum 氏は18日、不法占拠者が地域の国勢調査の実施を妨害したため、不法占拠者の数は特定できないと述べた。また、経済特区(SEZ) には何百もの住宅があるといい、逮捕者氏名はテップ・サラ、チン・ボニ、セン・マカラ、クオン・ダラと特定したという。

だが、同報道官によると、容疑者たちは、「土地ブローカー」が SEZ 内の土地を人々に売り、住宅の建設を手伝ったと主張した。「けれど、拘留された 4 人は、ブローカーの身元も名前も特定できない」と Phearum 氏は述べているが、本当だろうか?。

当局と住民の衝突、逮捕者を知り、フン・セン首相は、プレアシハヌーク州知事の Kuoch Chamroeun氏に、SEZ の侵入・占拠の背後にある首謀者を捜索するよう命じた。

どうやらSEZの不法侵入・占拠事件、その解決は紆余・曲折が予想される。

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