シハヌークビル 列車が衝突寸前ーえっ、あり得ない!ーの急ブレーキで火災発生

事故は単純な安全運航ミスと機関車整備ミスに過ぎない

ちょっとあり得ない事故が起きている。シハヌークビル~プノンペンを結ぶ鉄道路線での列車同士の正面衝突から1か月、また大きな事故が起きた。これでますますカンボジア国内鉄道から人々から見放されるであろう。

カンボジアの公共機関、民間会社に丸投げ運行

カンボジア政府は国内の公共交通は丸投げ民間会社受託である。それは飛行機、鉄道、バス、フェリー運航に及ぶ。

プノンペン空港等の管制はフランスの会社、鉄道はオーストラリアの会社、プノンペンの公共バスも民間会社に丸投げ運行である。特にJICA支援で始まったプノンペンの公共バスなぞ、当時は在カンボジア日本語メディアは「渋滞解消の切り札!」とJICA忖度のホイホイ記事を競っていた。JICA支援は日本が米国よりも各国政府から愛される「お金は出すが口を出さない」姿勢である。だが、要は援助交際の信頼されているか、どうかは別である。

JICAはカンボジア側要請で始めたもので、その整備のお金を出したりバス寄付の仲介をしただけで、「渋滞解消の切り札!」なんてカンボジアを少しでも知るものならあり得ない言葉は使っていないだろう。笑止である。それにそもそもJICA支援が日本の納税者からのお金であることを忘れちゃいない。まっとうニュースなら、公共バスの後追い記事を1回でも出たか、寡聞にして見たこともない。

事実は公共バス運行は税金垂れ流しの赤字運行、満員のバスなど1度見たことはないし、市街地はますます渋滞が酷い。鉄道運行もまた然り、タイとの国際列車と喧伝されたが、あれから何年たってもタイ国境のポイペトの駅さえ列車は通じていいない。それに1か月間隔で2回の正面衝突かその寸前事故、寡聞にして急ブレーキで火災発生なんて聞いたことはない。

あり得ない!という文句が付くのは、全ての鉄道が単線路線である。実に単純な安全運航ミスと列車の整備ミスに過ぎない。民間丸投げだが、受託のオーストラリアの会社の従業員監督ミスに尽きる。こうした質の悪い外国会社にカンボジアは巧くタカらているのではないかい?とさえ思えてくる。

*下の記事を参考

報道によれば、カンボジアで2つの列車が衝突しそうになったため、そのうちの1つから火災が発生した。要は、正面衝突を避けるための事故火災である。

この事故火災は26日午前3時10分にプレアシハヌーク州Prey Nob地区Boeung村Veal Renh自治区の鉄道で起こった。

Prey Nob地区警察の検査官によると、列車の運転手Oun Lin Winに尋問したところ、列車がプノンペンからシアヌークビルまで移動中であったという。シアヌークビルからプノンペンに向かう別の列車を避けることを余儀なくされたという。単線故のどちらかの列車の運行ミスである。

正面衝突を避けようと運転士は急ブレーキを踏んだ、電流が急増しました。これにより、列車の機関車部分から火災が発生したという。運転手はすぐに連絡し駆け付けた救急隊が消火したという。幸いなことに、火災による怪我はなく、列車の機関車と照明システムに損傷を与えただけであったという。

この報道、肝心なことには全く触れていない。上段のたった1日1回のプノンペン=シハヌークビル鉄道の運行で1か月間隔での事故の原因と責任、これでは町内会のミニコミレベルの報道である。

① なぜ列車同士の衝突が起きようとしたか?。それは誰のミスか?

② 急ブレーキをかけたら火災が発生する?そりゃ中古車両の整備ミスではないの?

こういうのを日本では「あきれてものも言えない」という。

掲載写真:火災を発生させた機関車 画像:Khmer Times

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