
中国マフィアの跋扈、それに国際麻薬取引、詐欺犯罪の拠点がひしめくシハヌークビル市は、国内外から「国際犯罪都市」として知られているが、またもその物騒な悪評を高めるような銃撃事件が発生した。
国としては、シハヌークビルを国際観光地(海のリゾート)として売り出したいが、カンボジア人自身がその悪評を避けて、行楽地を他の地域に振り分けている。
今回の銃撃戦は、シアヌークビルのレストランで発生し、警察は銃撃戦関連者として中国人を含む47人という大量逮捕で臨んだ。
銃撃戦は中国マフィアの抗争 犯罪の一帯一路そのもの
9月11日午後10時、シアヌークビル市4区4村リナマル・オーチュティルポイントにあるブオン自治区の高級ホテルのレストランで発生した。
レストランで、2つの中国人グループによる武装抗争事件が発生したと住民が警察へ通報した。
通報を受けた後、直ちに国家警察総監の管轄の下、プレア・シハヌーク地方警察副総監兼長官のサル・ラタ少将の直接の命令に従い、プレア・シハヌーク地方裁判所の副検察官兼検察官代表のチャイ・ソトラ氏と刑事警察副長官のノップ・パンハ准将の手続き調整のもと、警察の専門チームを現場に率いて14人の中国人容疑者を逮捕し、AK-47ライフル2丁と拳銃12丁を含む銃器13丁と弾薬が押収された。さらに、多数の薬物と車両5台も押収された。言わば公然と銃器や薬物を載せた車両が横行する街となっているのが、シハヌークビル市である。
専門部隊はその後も捜査を続け、さらに33人の容疑者を逮捕した。
専門部隊によれば、中国人35人、ネパール人4人、カンボジア人8人を含む合計47人の容疑者を逮捕したとのこと。


上記の事件では、当局は事件を整理し、法的手続きに従って処理するためにプレア・シハヌーク地方裁判所付属の検察庁に送致するためにさらなる調査を行っている。
もはや政府や内務省が国外にカンボジアは国際犯罪や詐欺の拠点にさせない、また一大犯罪拠点ではないと喧伝しても、その主張は足元の現実から崩されている。
掲載写真:プレア・シハヌーク州警察

