
プレア・シハヌーク地方裁判所は4月30日(水)、昨年シハヌークビル市内での口論をめぐって警察署内でトゥクトゥクの運転手を殴打し、拷問した疑いで、行政区署の警察署長に2年の執行猶予付きの判決を下した。
同裁判所のソン・ブンナリット判事は、被告人をシアヌークビル在住のベイ・コミューン行政署長:オウク・パナリット少佐(41歳)と特定し、公表した。
同判事によると、裁判所はパナレット被告に執行猶予2年の判決を言い渡し、さらに被告に対し、シアヌークビルのベイ地区ベイ村に住むトゥクトゥク運転手で原告のラス・クンティ被告(35歳)に4000万リエル(約1万ドル)の賠償金を支払うよう命じた。
同判事は、オウク被告は悪質な状況下での故意の暴力行為の罪で起訴されたと述べた。
クンティさんは、2024年7月6日午後9時頃、トゥクトゥクを運転して自宅前に到着したが、突然故障したと述べた。なんとかエンジンをかけることができたものの、イグニッションから大きな音が鳴り、近隣住民に迷惑をかけたという。私服で拳銃を所持していたマジ・ファナレス氏は自宅から出てきて、彼を侮辱し、撃つと脅迫し始めた。
クンティさんは、身を守るために家の中に入りナイフを取り、外に出て家の前に立ったと語った。
その後、マジ・パナレスは部下4人に電話をかけ、自宅に来てクンティを逮捕するよう命じた。
原告は、逮捕後、警察に手錠をかけられ、殴打され、その後尋問のために北公社行政署に連行されたと主張した。
「警察の尋問中、ファナレス少佐は私の肋骨を殴ったり蹴ったりして拷問し、重傷を負わせました」とクンティさんは語った。
彼は釈放されたとき、マジ・パナレット氏が「私たちは隣人だ」と言って訴訟を起こさないよう言ったと述べた。これは事件の揉み消し工作である。
バンナリス判事は、被告は原告から訴えられ、事件は2024年4月1日に州裁判所で審理されたと述べた。
掲載写真:被告の区警察署長