シアヌークビル 列車同士が衝突事故ーあり得ない事故、運行ミスー

シアヌークビルでの劇的な事件で2本の列車が衝突し、列車の職員が負傷したとの報告があった。事故は2022年1月25日の午後1時に、シアヌークビル県シアヌークビル3区スメイ村の自治港の近くで発生しました。報告によると、シアヌークビル港から出発したばかりの列車がプノンペンからの列車に激突し、両方の列車が転覆して脱線したとのことです。

情報筋によると、列車に甚大な被害が発生した。各列車のそれぞれの運転手は負傷していると報告されています。だが、最新ニュースではドライバーの負傷の程度はまだわかっていないという。

カンボジアの鉄道運行、外国企業に丸投げ

カンボジアの国内鉄道は、駅付近を離れれば単線区間である。それで主要駅で対向列車とすれ違うため、待ち時間が長い。1日片道1運行、列車時速(最高30Km/h)は遅く、途中駅の待ち時間がやたら長く、冷房付き客車といっても電車内部に家庭用冷房機が付く、運賃は低額でもこれじゃ人気がない。時折、端迷惑な外国人バックパッカーが酒盛り目当てに乗るか、よくて鉄キチが乗るが、最初の数ヶ月でまともな観光客から見放されている。これは空港鉄道とて同様である。

起こりえない事故

今回事故、起こりうるはずがない事故である。事故現場は明かな単線区間である。単線区間の列車同士の衝突となれば、明らかの運行ミス日頃の運行自体がいい加減なものであったとだろう。その延長線上での事故、と思える。

カンボジアでは空港運営はフランス企業に外注、鉄道はオーストラリア企業、プノンペン市内公共バスは民間会社に外注、まさにお役所の丸投げで日々赤字を垂れ流している。

飛行機、鉄道、バスなどの公共交通、民間企業に丸投げのお役所仕事

在カンボジアの日本語ニュースもプノンペン公共バスの運行にあたってJICAが支援したためか、「渋滞解消の切り札」といった紋切り型のJICA広報提灯持ち記事が氾濫していたが、あれから何年たっても、未だガラ空き、渋滞はますます酷くなる一方である。カンボジア側の抜本的な解決構想と実践なくして、特に公共サービス部門への日本の支援は穴あきバケツに税金をつぎ込むようなものが多い。

掲載写真:Khmer Timesより

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