コー・ケー遺跡群、ユネスコ世界遺産に正式登録 4番目の世界遺産

9月17日、コーケー寺院遺跡群がユネスコにより世界遺産として正式に登録されました。これは、サウジアラビアで開催された第45回世界遺産委員会で、ユネスコはコー・ケー寺院遺跡を新たな世界遺産に登録することを正式に発表したことによる。

*上記YouTube動画:クメール語

カンボジア政府は、世界遺産委員会が定めた原則に従って遺跡の保存に取り組んでいます。

文化芸術大臣:プルン・サッコナ氏はカンボジア代表団を率いて、サウジアラビアのリヤドで開催された第45回世界遺産委員会に出席し、ユネスコの正式登録に臨んでいる。

コーケー寺院遺跡は 10 世紀に建てられた寺院群で、かつてはアンコール王朝からの簒奪(さんだつ)者と知られる王が一時的に王都とした場所にある。その王の死後、アンコール王朝の王都はアンコール地域に戻されている。が、この王朝簒奪期のコーケー時代は、コーケー様式の神々の像で知られ、クメール文化の一時期を画している。プノンペンにある国立博物館正面玄関の奥中央にある堂々とした力強いガルーダ像や同館所蔵の相撲をとるハヌマーン像はその代表的なもので、また現在、プレアビヒア州クレン地区スラヨン自治区スラヨンチュン村にあるコーケー寺院遺跡群は、中央寺院の階段状大プラミッドや周囲の祠堂の巨大リンガで知られている。この寺院遺跡群は、21世紀になって一般の観光客に開放されたが、寺院遺跡群周辺は2010年代まで地雷原であった。

フン・マネ首相は、コーケー寺院遺跡の世界遺産登録を受け、「プレアビヒア州当局およびその他の関連機関は、世界遺産委員会の原則に従って、あらゆる違法な土地の侵入、違法な建設、伐採、森林伐採を防止することにより、コーケー寺院地域の管理と保存に最善を尽くす必要がある」と指示した。

ユネスコのカンボジア駐在代表サルダール・ウマル・アラムは、この成果についてカンボジアを祝福した。「ケル島のユネスコ世界遺産リストへの登録はカンボジアにとって重要なマイルストーンであり、持続可能な開発に向けて文化遺産の価値を保護し、促進するという我々の共同の努力を再確認するものである」 

また国家元首のノロドム・シハモニ国王は17日、カンボジアの文化遺産としてコーケー寺院遺跡を認定した世界遺産委員会に感謝の意を表した。

フン・マネ首相は、「9月17日はカンボジア国家にとって重要な歴史的な日」として記憶されるだろうとも述べて、「また、『コーケル寺院遺跡群』を新たな世界遺産として認定したユネスコにも感謝の意を表したいと思います。特に、遺跡の登録をユネスコに申請した政府関係者の支援に感謝します」と彼は喜びと感謝を付け加えている。

これで、カンボジアの世界遺産は、アンコール寺院遺跡群、プレアビヒア寺院遺跡、サンボープレイクック寺院遺跡に次ぐ4番目のコーケー寺院遺跡が加わった。

掲載写真:Khmer Times

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