
カンボジア北東部クラティエ州の3歳6か月の男児がH5N1型ヒト鳥インフルエンザに感染していることが確認され、今年のこれまでの感染者数は3人目になったと保健省が23日(日)に発表した。
発表によると、少年は発熱、咳、呼吸困難の症状を呈し危篤状態で病院に搬送され、医師団による細心の注意を払った治療を受けているという。
「問い合わせによると、患者の家族は鶏を飼っており、約5羽が死亡し、他の数羽は病気だった。家族は死んだ鶏を調理して食べた」と保健省の声明は述べた。
だが、発表後の同日に2歳児童の死亡が確認された。
保健当局は、市中感染を防ぐため、感染源を調査し、感染の疑いのある患者や患者と接触した個人を検査していると付け加えた。
今年これまでに確認されたH5N1型ウイルスによるヒト感染例3件のうち2件が死亡しており、報告によると、全患者は発症前に病気の家禽類や死んだ家禽類に最近接触したことがある。
H5N1 インフルエンザは、通常は病気の家禽間で広がるインフルエンザの一種ですが、家禽から人間に広がることもあります。その症状には、発熱、咳、鼻水、重度の呼吸器疾患などがあります。
同省によると、2003年から現在までに、東南アジア諸国でH5N1型インフルエンザの感染例が75件あり、うち45人が死亡した。
掲載写真:中国国営・新華社