中央国境警察局の高官は、「クメール正月で故郷に戻るためにタイを離れるカンボジア人出稼ぎ労働者は、国際国境ゲートを通って入国しなければならず、国境地域への立ち入りやそうした森の中を歩くことは危険な場合があり、許されない」と発表しました。
*危険とは:国境付近には地雷地帯があり、未だ撤去されていない地域が多い。
この声明は、3 月 31 日にポイペト市の第 5 ゾーンの境界線に沿った常備軍との会合中に確認されたものである。
国境警察中央局長: Leang Phearum氏は、カンボジア人出稼ぎ労働者が危険にさらされる可能性があるため、国境沿いに配置された軍隊に対して、カンボジア人出稼ぎ労働者が国境付近に不法に侵入し、森を通って国境を越えることを防ぐように指示した。
同局長は続けて、「国境沿いに駐留する軍隊は、伝統的なクメール正月のために帰国する際に、労働者が正規の国境ゲートを通過するように誘導しなければならない」と付け加えた。
10万人以上がクメール正月に合わせてタイより帰国する見込みだが、正規の国境ゲートを通過しタイへ向かった出稼ぎ労働者たちは、帰国時にも正規の国境ゲートを通過して帰国する。だが、国境通過の書類不備、そもそも識字能力が身に付いていない等の理由で正規の国境ゲートを通過できない人たちは、元来不法に越境してタイに入国した出稼ぎ労働者たちであり、国境警備隊が正規の国境ゲートに誘導したからと言って頷くとは思えない。こうした通知や取締は毎年恒例となっている。取締以前にカンボジア側の行政対応が必要な事は言うまでもない。
掲載写真:国境警備隊 Khmer Times