先日、Khmer Timresは「この国は10数年、警察が警察を取り締まねばならないのか」と嘆いていたが、まさにそれを裏書きするような事件である。州警察のNo.2が麻薬密売人では麻薬事件が終わる訳はない。サーケン内部大臣が、数年前の教育改革についで内務省改革に取り組むのも、それだけ政府上層部部に危機感があるからだろう。功成り遂げて財を築いたものがもうこの辺で打ち止めにという感があるが、それほどに腐敗が警官組織に及んでいるといことでしょう。内務省は治安機関を統括するところですから、こうした事件に神経を尖らせているのです。
警察高官を囮捜査で麻薬密売の罪で逮捕!
4月8日、内務省の麻薬取締局の警察は、プノンペン都で2キログラム近くのメタンフェタミンを麻薬密売をしていたカンポット州の副警察署長と他の2人の共犯者を逮捕した。
麻薬取締官のNguonSochea少佐は、容疑者3人の男性(消防および爆発兵器問題担当のカンポット州警察・副長官:ブリーク・ゲン・チュオン(51歳)、他の2名は引退した警察官のHong Keaと無職のKeoTithmesa(21歳)と特定したという。
容疑者は、6日午後9時に、プノンペン都Daun Penh地区Srah ChakにあるKhalandaleモールの駐車場で逮捕されたと警察は公表している。「麻薬の売人はメタンフェタミンを注文した覆面警察官に売るために麻薬を持ってきた後、囮捜査により逮捕された。」とのこと。同警察は、容疑者が逮捕された後に約1.7キログラムの重さのメタンフェタミンの2つのパッケージを押収したという。容疑者全員を「麻薬所持と麻薬密売」で告発しており、有罪判決を受けた場合、それぞれが終身刑の刑罰になる可能性がある。
カンポット州警察長官:Chanmathurith少将は、「容疑者はカンポット州警察の副署長ですが、カンポット州警察は彼の個人的な活動には関与していません。」「彼は警察官ですが、麻薬密売犯罪を犯しました。容疑者は法と犯した犯罪に直面しなければならない。」と述べている。囮捜査での逮捕だから、警察の上層部は既に副長官の犯罪情報を得ていたことになる。
掲載画像:KHMER TIMESより