
カンボジア政府は、タイ軍がカンボジア軍が係争中の国境沿いに秘密裏に新たな地雷を埋めたと非難するビデオを捏造だと一蹴し、その映像は国民を誤認させる意図で作られたものだと述べた。
「タイ側が共有したビデオは、カンボジアに責任をなすりつけるために作成されたものだ」と、カンボジア地雷対策・被害者支援機構(CMAA)のロン・コサル報道官は述べた。
「彼らはカンボジアが新たな地雷を埋設したと非難しているが、これは作り話だ」
彼は、カンボジアは最近の声明で、オタワ条約(対人地雷禁止条約)の加盟国であるため、国境沿いに新たな地雷を埋設しておらず、今後も埋設しないことを明確に再確認したと説明した。
タイ軍がカンボジア軍が係争中の国境沿いに秘密裏に新たな地雷を埋めたと非難するビデオを最近公開し、拡散したが、精査され、本物ではなく演出されたものだというのがカンボジア側の主張である。
観察者や専門家は、映像の信憑性を損なういくつかの矛盾点を指摘している。撮影状況は非現実的であり、行動は実際の軍事作戦に期待される慎重さを欠いており、装置の取り扱いには経験不足が伺える。
主張されているのはPMN-2地雷だが、動画に映っている物体は別の種類のものであるように思われ、信憑性にさらなる疑問が生じている。
さらに疑念を強めるのは、背景から参加者に「本物らしく見せろ」と指示する声が聞こえ、本物の作戦というよりは演出されたパフォーマンスという印象を強めていることだ。
掲載写真:カンボジア地雷対策・被害者支援機構(CMAA)

