タイで先月19日の水産市場での大規模クラスター感染の発生で感染増加が伝えられるや噂に急かされてタイにいるカンボジア人出稼ぎ労働者が一斉に帰国の途につき、この2週間で6,465人が帰国した。その際、検疫を強化しているカンボジア当局もてんやわんや大騒ぎである。強制隔離2週間を義務付けるため急きょ学校等の公共施設を隔離施設に転用し、国境沿いの各州の学校は休校状態である。
首相の呼びかけ「帰国しないように」も無視
オッドーミアンチェイ州知事:ペンコサル氏は3日、タイからオスマック国際国境検問所を通って帰国する人々は保健省の指示に従って検疫されなければならないことを確認するよう関係当局に指示したという。村、区、地区の当局は、タイから来て検疫を受けたことを証明する書類なしで帰国した移民労働者を疑ったり、遭遇した場合は直ちに報告しなければならないと述べた。事実、当初から、検疫逃れがあり、また検問所を通らず勝手に越境を試みる者が後を絶たない。フンセン首相がタイ当局を信頼して帰国しないように呼びかけたが、具体的な強制力を目前にしなければ、遵法意識の希薄なカンボジア人、首相の呼びかけなぞ端から無視しているかのようだ。
政府当局の懸念のように帰国出稼ぎ労働者から15人の新規感染者を確認している。