タイ政府の国家安全保障会議(NSC)は、カンボジアとの新たな常設国境検問所開設計画に関連する貿易上の利益と安全保障上の懸念を慎重に検討すると、高官が7月5日(金)に述べた。
タイ当局は、国家安全保障会議(NSC)の支持を得て、内閣の承認を経てムアン県のバン・ター・セン検問所を常設検問所にするよう求めている。
バン・ター・セン検問所はカンボジアのポーサット州と国境を接している。この検問所は現在、地元の国境貿易を支援するために週3日開いているが、正式な検問所としては指定されていない。
タイ商務省はまた、この峠にある検問所が人口33万人のポーサット、さらには国境から約230キロ離れたプノンペンへの物資輸送の玄関口となることを強く望んでいるが、ウォラナット・コンムアン副事務総長率いる検問所訪問中のNSC代表団は5日(金)、この計画の障害は国境紛争であると伝えられている。
この地域を担当する海兵隊は代表団に対し、「カンボジアがバン・ター・センの18か所でカンボジア側がタイ領土を侵食するカジノや住宅街の一部を含む建造物を建設した」と語った。当局者らによると、タイはカンボジアの地方当局とプノンペン政府に抗議したという。
タイの治安当局によると、「カンボジア国境のカジノ施設は中国の投資家によって建設され、約2,000人の中国人がその地域に滞在している」と述べている。
同事務総長:ウォラナット氏は、「NSCは国境の侵犯に対する解決策を含めた状況を評価し、検問所の将来について勧告を行う」と述べた。
*参:こうした相手国の許可無しに建設されるといったことは、タイ当局の言い分が事実か同かは別に、隣人の所有地にはみ出して壁を建設なんていうことは、カンボジアでは日常的である。抗議がなければ、知らん顔が普通であるため、新たに土地所有したものは、先ずは境界杭や壁を造る。それでも杭が抜かれる、壁が壊され土地争いになるが、有力者の保護がなければ泣き寝入りである、とカンボジアの多数派は思っている。この記事では、中国投資家となっているが、当然地元政府と結託していると考えるの普通である。
写真:バンコクポスト Khmer Timesが転載