カンボジアと中国は、より多くの中国人観光客をカンボジアに誘致し、両国間の観光産業をさらに促進するための対策について協議した。
この議論は、9月19日(木)にシェムリアップ州で行われた「カンボジアへの中国観光市場の促進:課題、ビジョン、提言」をテーマにしたカンボジア・中国観光フォーラム2024で行われた。
カンボジア観光省、シェムリアップ州政府、カンボジア駐在中国大使館の高官らが議論に加わったという。
観光省・プラック・ヴァンナラ長官は、カンボジアと中国間の観光部門を活性化させるこのフォーラムの重要性を強調した。同イベントは、両国の文化、伝統、観光の可能性を促進するという、省庁、中国大使館、中国の市・省政府間の強い取り組みを反映している、と国務長官は述べた。
カンボジア駐在中国大使館の陳聡公使参事官は、より多くの中国人観光客がカンボジアを訪問するよう奨励し、中国の航空会社が両国間の直行便を拡大することを期待していると述べた。
カンボジア側の意向が強く協議された会議だが、中国政府としてはカンボジアは友好国であっても、依然としてカンボジアの治安状況、特に中国マフィアの暗躍(中国国内へのオンライン詐欺)による中国人詐欺募集での渡航と治安機関との癒着、さらに中国本土への麻薬犯罪の逆流を警戒しカンボジアへの渡航に厳しい眼を向けている。そのためかつては国家財政の収入の3割を占めていた外国人観光客から収入であったが、カンボジア政府・観光省の期待通りに中国人観光客は増加しているわけではない。
掲載写真:国営カンボジア通信(AKP)