海外にいるカンボジア人も、滞在国でパスポートの更新が可能になるだろう。
カンボジア政府は、約5万人のカンボジア人出稼ぎ労働者が暮らす韓国から、パスポートの更新サービスを提供する予定とのことである。
ASEAN会議から帰国したフン・マネ首相は、「(パスポートに関する)サービスを海外に在住するカンボジア国民に提供するのは政府の義務である」と述べた。
フン・マネ首相は9日(土)、コンポンスプー州サムラントン地区の工場労働者約1万8000人を前に、「政府は国内だけでなく海外のカンボジア人にも支援し、サービスを提供しなければならない」、「現在多くのカンボジア人が海外で働いているため、海外にパスポート事務所を設立することは何百万人ものカンボジア人に利益をもたらすだろう」と語った。「そうした政府の支援で海外にパスポート事務所を開設することでカンボジア人出稼ぎ労働者の問題が軽減され、コストが削減される」と説明している。
フン・マネ氏はまた、「パスポートの有効期限延長など、韓国の労働者が直面している課題を認識している」と述べ、これはいくつかの法的要件に加え、国家安全保障への懸念や詐欺のため困難であったという。
首相によると、外務・国際協力省、内務省身分証明書総局、経済財政省、法務省に対し、韓国にいるカンボジア人労働者へのパスポートの発行・更新を促進するよう指示を出したとのことで、先ずは出稼ぎ労働者を多く受入れている韓国から始めると共にタイ南部にカンボジア総領事館を設立し、現地で働くカンボジア人労働者へのサービス提供を拡大するよう指示した。
同指示の中で首相はまた、カンボジア大使館、領事館、関連当局の職員に対し、労働者へのパスポート発行手続きを合理化し、追加料金の請求をするな!という指示も付け加えている。外国では国家機関が出先の同胞にタカルことは許さない、ということであろう。
掲載写真:韓国の農家で働くカンボジア出稼ぎ労働者 Khmer Times