カンボジアと国境を接するタイ側地区でオミクロン株を検出 国境は緊張

オミクロン株の市中感染が迫っているー時間の問題ー

タイのカンボジアに国境を直接国境を接する州で少なくとも3つのオミクロン株の症例が発見され、49人が「高リスク」にあることを確認した。

タイのスリン州のCovid-19情報センターは、26日(日曜日)、同州のKap Choeng地区の49人がオミクロン感染の「高リスク」にあると述べている。Kap Choeng地区はカンボジアとの国境を接する地域であり、Chong Chom国境チェックポイントがカンボジア側にある。この国境チェックポイントはカンボジアのウドンミアンチェイ州に属する。

ウドンミアンチェイ州オスマック国境に戻って来る出稼ぎ労働者たち 画像:Khmer Times

タイのメディア報道によれば、同地区での最初のオミクロンの症例は、12月15日と17日にコンサートに行った16歳の男性で、感染のリスクが高い30人、感染のリスクが低い21人である。2番目と3番目のオミクロンの症例は40歳の女性と58歳の男性で、デンマークから帰国してKap Choeng地区の居住地に戻った。感染のリスクが高い者19人、感染のリスク低い者2人でした。

こうした報道を受けて、カンボジア側の国境当局はオミクロン株流入の懸念を高めている。同当局は、現在は国境を越えてカンボジアに入る人の数は少ないものの、逆に正規、不正規で毎日何百人もの人がタイへ入国していると報告している。

早速、Khmer Timesはカンボジア人は重要な3回目の投与を利用するのが遅いと暗に批判している。まだ、ブースターショットは、人口の約19.34%にすぎないと。

カンボジア国内でのオミクロン株の市中感染は時間の問題である。誰もそれがどの程度の感染状況になるか、ことカンボジアでは予測できない。公式発表では、入国検疫で2名増の累計35人となった。

WHOの警告:オミクロン株を過小評価するな!、というが

またWHO(世界保健機関)局長Tedros Adhanom Ghebreyesusは、ジュネーブのWHO本部の記者に、この亜種は現在77か国に存在している、と述べ、

「オミクロンは、これまでの亜種では見られなかった速度で広がっています。人々がオミクロンを穏やかなものとして決めつけているのではないかと心配している」と彼は述べた。「確かに、私たちは危険にさらされているこのウイルスを過小評価していることを今までに学びました。」

「オミクロンがそれほど深刻ではない病気を引き起こしたとしても、膨大な数の症例が再び準備の整っていない医療制度を圧倒する可能性があります。私は非常に明確にする必要があります。ワクチンだけでは、どの国もこの危機から抜け出すことはできません。各国は、今日有効な対策でオミクロンの拡散を防ぐことができ、そして防ぐ必要があります。」

と語っているが、昨年当初の親中姿勢で権威を失ったWHOの警告は単に警告と受け止められ、各国それぞれが我が道を往くという姿勢で、冬季オリンピックを控えている中国のみが躍起となっている印象がある。

掲載写真:Khmer Timesより(地図画像含む)

 

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